トランス・ブルー/日野皓正 -1980年代
フュージョンで人気沸騰だった日野が4ビートに戻ってきた記念碑的作品。ストリングスをバックに有名スタンダードのバラードに取り組んだ意欲作だ。日野の深みのある表現といぶし銀の音色は圧倒的な迫力すら感じる。
アーティスト:日野皓正(COR) グラディ・テイト(DS) エディ・ゴメス(B) ケニー・カークランド(P) ジム・ホール(G)
収録曲:
〈録音〉
1984年、1985年
フュージョンで人気沸騰だった日野が4ビートに戻ってきた記念碑的作品。ストリングスをバックに有名スタンダードのバラードに取り組んだ意欲作だ。日野の深みのある表現といぶし銀の音色は圧倒的な迫力すら感じる。
アーティスト:日野皓正(COR) グラディ・テイト(DS) エディ・ゴメス(B) ケニー・カークランド(P) ジム・ホール(G)
収録曲:
〈録音〉
1984年、1985年
80年代半ば、グロスマンの演奏活動はにわかに活発になったが、本作もその時期に録音された1枚。かつてのコルトレーン・スタイルから、より歌に重きを置いたロリンズ・スタイルへの移行は、ファンを驚喜させた。
アーティスト:スティーヴ・グロスマン(ts)ヒュー・ロウソン(p)ジュニ・ブース(b)吉田正広(ds)
収録曲:
〈録音〉
1984年
本作においてウェザーは‘声‘というインストゥルメントを使ったサウンドのある完成型を示した。4人の歌手を起用しているが、それはあくまでもザビヌル・サウンドの延長なのだ。シネルの参加でリズムもカラフルに。
アーティスト:ジョー・ザビヌル(key)ウェイン・ショーター(ss,ts)オマー・ハキム(ds)ヴィクター・ベイリー(b)ミノ・シネル(perc,vo,g,b)ボビー・マクファーリン,カール・アンダーソン,ディ・ディ・ベルソン,アルフィ・サイラス(vo)
収録曲:
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〈録音〉
1984年
ジョン・スコフィールド、黄金のグラマビジョン時代の幕開けを飾る作品である。当時の彼はマイルス・バンドに在籍中。この人の長所がもっとも活かされるラウド・ジャズを存分に聴かせてくれる。サンボーンの参加にも注目だ。
アーティスト:ジョン・スコフィールド(G) デヴィッド・サンボーン(AS) レイ・アンダーソン(TB) スティーヴ・ジョーダン(DS) ピーター・レヴィン(SYN)
〈録音〉
1984年
ブラウンにとってジーン・ハリスは、ピーターソンとおなじぐらい良きパートナーだった。その最初の記録が本作である。張りのあるベースの音が、ファンキーでありながら清潔なハリスのピアノと実にマッチしている。
アーティスト:レイ・ブラウン(b),レッド・ホロウェイ(ts),エミリー・レムラー(g),ジーン・ハリス(p),ゲリック・キング(ds),
01イグザクトリー・ライク・ユー
02クライ・ミー・ア・リバー
03ティーチ・ミー・トゥナイト
04A列車で行こう
05七転び八起のブルース
06ザッツ・オール
07イージー・ワズ・イット
08スイート・ジョージア・ブラウン
〈録音〉
1984年
ダイアン・シューアのGRPレーベルにおけるデビュー作で、スタン・ゲッツやデイヴ・グルーシンらのサポートを得た一枚。ビリー・ジョエルのカヴァーを含め全体的にクセのない万人受けするヴォーカル・アルバムだ。
-内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:ダイアン・シューア(VO,P) デイヴ・グルーシン,ドン・グルーシン(P,KEY) ハワード・ロバーツ,スティーヴ・カーン(G) ダン・ディーン(B) バディ・ウィリアムス(DS) (2)(7)スタン・ゲッツ(TS) 他
〈録音〉
1984年
マイケル・ジャクソンやプリンスの影響がうかがえる、80年代のマイルス・デイビスを代表する一作。当時のポップ感を多分に含みながらも、本来彼が持つ哀愁感は失われるどころかむしろ増している。
-内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:マイルス・デイビス(TP,(1)VO,(5)(6)SYN) ロバート・アーヴィング3(SYN) ダリル・ジョーンズ(B) スティーヴ・ソーントン(PERC,(1)VO) ジョン・スコフィールド(G,(4)~(6)OMIT) (1)(8)(9)ボブ・バーグ(SS,TS) (4)~(6)ジョン・マクラフリン(G) (1)(7)~(9)アル・フォスター,(2)~(6)ヴィンス・ウィルバーン,Jr.(DS) (1)スティング,マレク・オルコ(VO) (1)ジェームス・プリンディヴィル(HANDCUFFS)
〈録音〉
1984年
何とも凄いギタリストが登場したものだ。ギターの従来の誰も不思議とも思わない当り前の奏法を無視し、両手の機能をクロスオーバーさせ、聴くものに新たな興奮を与えている。曲もビートルズの(1)、ジミ・ヘンの(6)からマイルスの(2)などにバラエティに富む。
-内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:スタンリー・ジョーダン(g),オナージ・アラン・ガム(key)チャーネット・モフェット(b)
〈録音〉
1984年
当時望み得る最高のメンバーで録音されたサンボーンのスタジオ・ライブ。サンボーン・ミュージックのカッコよさと熱気がここに凝縮されていると言っても過言ではない。おなじ音源によるビデオ・クリップも必見。
-内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:デイヴィッド・サンボーン(AS) ドン・グロルニック(KEY) ハイラム・ブロック(G) バディ・ウィリアムス(DS) マーカス・ミラー(B,SYN) ラルフ・マクドナルド(PERC) ランディ・ブレッカー,マイケル・ブレッカー,ジョン・ファディス(HORNS) (6)ハミッシュ・スチュアート(VO) 他
〈録音〉
1984年
ホランドは83年に今をときめくスティーブ・コールマンらを含むクインテットを結成したが、本作はその第2弾。ここでは新しい試みに挑戦するホランドのリーダーシップが注目に値する。スミッティ・スミスの参加も興味深いところ。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:デイヴ・ホランド(b)スティーヴ・コールマン(as,ss,fl)ジュリアン・プリースター(tb)ケニー・ホイーラー(tp)マーヴィン・スミティ・スミス(ds)
〈録音〉
1984年
チック・コリアのライヴ作としても、ジャズ・ピアノ・トリオ作品としても最高峰に位置する84年の欧州での実況録音盤。適度にアブストラクトを湛えた見事なインプロヴィゼーションの数々に耳を奪われる名盤だ。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:チック・コリア(P) ミロスラフ・ヴィトウス(B) ロイ・ヘインズ(DS)
〈録音〉
1984年
ギルはその晩年、自らのリハーサル・バンドを率いてクラブ・スイート・ベイジルに定期出演していたが、これはそのライブ。彼の手にかかるとミンガスからジミ・ヘンまで、すべてが魔法の曲みたいになる。
アーティスト:ギル・エヴァンス(p)ルー・ソロフ,ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン(tp)ジョージ・アダムス(ts)クリス・ハンター(as)他
〈録音〉
1984年
デビッド・マシューズが企画した新感覚のアコースティック・ジャズ。ガッドにモフェットというリズム・チームは一見ミス・マッチだが、それまでになかったグループを生み出した。フロント陣の名人芸も聞きもの。
アーティスト:ルー・ソロフ(TP) ジョージ・ヤング(TS) デビッド・マシューズ(P) チャーネット・モフェット(B) スティーブ・ガッド(DS)
〈録音〉
1984年
名盤「MOBO」の成功後、村上秀一、橋本一子らを迎えて84年に制作された渡辺香津美のリーダー作。「つるかめひなタンゴ」「サッちゃん」といった可愛らしい曲名が並ぶが、やっていることは当時最先端の日本型フュージョン。
―内容(「CDジャーナル」データベースより
アーティスト:渡辺香津美(G 他) 他
〈録音〉
1984年
伝説的なガッドの初リーダー・アルバムを完全復刻。ヤング、ソロフ、キューバの3管もさることながら、リチャード・ティーの鍵盤が涙なしには聴けない。制作エピソードも一読の価値あり。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:スティーヴ・ガッド(DS,VO) リチャード・ティー(EL-P,AC-P,DX7) ジェフ・ミロノフ(EL-G) ニール・ジェイソン(EL-B) ジョージ・ヤング(TS,SS) ルー・ソロフ(TP) ロニー・キューバ(BRS)
〈録音〉
1984年
アーサー・ブライスに続いてチュ・フリーマンも脱け、オリジナルのディヴィツド・マレイが復帰とかなり状況は変化している。それだけ、ディジョネットの意図する方向性をグループとして維持するのが困難なのかもしれない。ライヴの実演も少ない訳だ。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:ジャック・デジョネット(ds,p,etc)ジョン・パーセル(as,ss)デビッド・マレイ(ts)ハワード・ジョンソン(tuba,bs)ルーファス・リード(b)
〈録音〉
1984年
81年に発表された、ピアニスト小曽根真の初リーダー作にして全米デビュー作。バークリー音楽院での師、ゲイリー・バートンらをパートナーに迎え、みずみずしい感性が光るサウンドを繰り広げる。初期の人気レパートリー「クリスタル・ラヴ」を収録。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:小曽根真(P) ゲイリー・バートン(VIB) エディ・ゴメス(B)
〈録音〉
1984年
80年代ジャズの寵児、ウイントン・マルサリスが放った人気作。名匠ボブ・フリーマンをアレンジャーに迎え、ストリングスを大フィーチャーした力作。一介のバッパーとは趣を異にする端正なプレイが耳に残る。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:ウイントン・マルサリス(TP) ブランフォード・マルサリス(TS,SS) ケニー・カークランド(P) ロン・カーター(B) ジェフ・ワッツ(DS) ケント・ジョーダン(A-FL) 他
〈録音〉
1984年
84年4月22日2度目の来日時のコンサートの全容がここにある。ここからは熱気というより、熱風が吹きつけてくる。彼らから放たれた音たちは、たちまち演技者となり、日常空間を切り裂き、聴く者を異空間に引きずり込む。カテゴリーを超えた音楽!。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:アート・アンサンブル・オブ・シカゴ
〈録音〉
1984年
プロデュースはクインシー。参加ミュージシャンはライオネル・ハンプトン、ジョージ・ベンソン、ブレッカーズ他という超が三つつくくらい豪華なアルバム。まさにアメリカ・ショー・ビジネス界の帝王の貫録だ。
アーティスト:フランク・シナトラ(vo)クインシー・ジョーンズ,フランク・フィスター,デビッド・マシューズ(arr)ボブ・ジェームス(key)ジョージ・ベンソン(g)マーカス・ミラー,レイ・ブラウン(b)スティーブ・ガッド(ds)ラルフ・マクドナル(per)ライオネル・ハンプトン(vib)ランディ・ブレッカー(tp)マイケル・ブレッカー(sax)
〈録音〉
1984年
名盤『タイムレス』ハマー、ディジョネットとのトリオにアバークロンビー作品初参加のマイケル・ブレッカーを加えた強力布陣で臨んだ84年発表作品。ブレッカーのソロが聴きものの1枚。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:ジョン・アバークロンビー(G) マイケル・ブレッカー(TS) ヤン・ハマー(KEY) ジャック・ディジョネット(DS)
〈録音〉
1984年
孤高のピアニスト、マル・ウォルドロンがベースとデュオを組んだMUSEの名作をマスター・サウンド化。2人の緊張感高まるプレイがヴィヴィッドに胸に迫る。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:マル・ウォルドロン(P)デヴィッド・フリーゼン(B)
〈録音〉
1984年
73年以来、約20年ぶりのMJQのスタジオ録音。これはつまり、74年に解散したこのグループが完全に復活したことを意味する。ほとんどメンバーのオリジナルで、ヒット・ナンバーは一切なし。再生の意欲みなぎる作品だ。
アーティスト:ジョン・ルイス(P) ミルト・ジャクソン(VIB) パーシー・ヒース(B) コニー・ケイ(DS)
〈録音〉
1984年
近年のピエラヌンツィは自分のスタイルを確立しているが、ここではまだエバンスからの影響を強く感じさせる。とはいえ、エッジの鋭いフレージングは欧州のジャズマン特融のものである。ジョントンとの共演が興味深い。
アーティスト:エンリコ・ピエラヌンツィ(P) マーク・ジョンソン(B) ジョーイ・バロン(DS)
〈録音〉
1984年
パット・メセニー・グループがECMに残した最後のアルバム。ペドロ・アズナールの声をフィーチャーし、よりブラジル色を強めていく端緒となった重要作。グラミーを受賞し商業的にも成功を収めた。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:パット・メセニー(G,G-SYN,SYNC-G) ライル・メイズ(P,SYN,OG,TP) スティーヴ・ロドビー(B) ポール・ワーティコ(DS) ペドロ・アズナール(VOICE,PERC,G)
〈録音〉
1984年
50代に入り名実ともにトッププレーヤーとなったナベサダのアルバム。前作に引き続きリチャード・ティーらとの丁々発止のインタープレイが堪能できるほか、ロバータ・フラックの客演も本作のポイント。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:渡辺貞夫(AS) スティーヴ・ガッド(DS) マーカス・ミラー(EL-B,KEY) リチャード・ティー(EL-P) ラルフ・マクドナルド(PERC) エリック・ゲイル(G) (3)(5)ロバータ・フラック(VO) 他
〈録音〉
1984年
グラミー・アーティストのビル・ラズウェルをプロデューサーに迎えた、84年録音のアルバム。近藤等則のユーモアを満載した「タイヘン」「ザ・デイ・アフター」ほかを収録。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:近藤等則(TP,VO) ロドニー・ドラマー(B,ギロ) セシル・モンロー(DS) 酒井泰三,レック(G) 藤本房子,田中梨花(B-VO) ビル・ラズウェル(テープス) 仙波清彦(PERC)
〈録音〉
1984年
MJQのミュージカル・ディレクターが、信奉するバッハに、遂に正面から挑んだ意欲作。プレリュードの部分は彼のピアノ・ソロで、フーガは曲によって、ギター、ベース、ヴァイオリンなどが加わりその各声部を担当させている。ジャズ・ファンの評価は?
―内容(「CDジャーナル」データベースより
アーティスト:ジョン・ルイス(p)ジョエル・レスター(vn)ロイス・マーティン(va)ハワード・コリンズ(g)マーク・ジョンソン(b)
〈録音〉
1984年
冒頭曲でいきなりヴォーカルをフィーチャーしており、“84年版ウェザー・リポート”を強く印象づける一作。ヴィクター・ベイリーとオマー・ハキムによるリズム隊が、新たな息吹をバンドのグルーヴにもたらしている。
―内容(「CDジャーナル」データベースより)
アーティスト:ジョー・ザヴィヌル(KEY) ウェイン・ショーター(SAX) ヴィクター・ベイリー(B) オマー・ハキム(DS) ホセ・ロッシー(PERC) カール・アンダーソン(VO)
〈録音〉
1983年、1984年