20世紀ジャズ名盤の全て

ドゥー・バップ/マイルス・デイビス -1990年代

帝王最後のスタジオ録音は、当時ブレイクの兆しを見せていたラップを大胆に取り入れた作品だった。もっとも巷にあふれる似て非なるラップとはとても比べられない。彼はストリートと芸術をおなじ次元に定着させた。

 

アーティスト:マイルス・デイヴィス(TP) ケニー・ギャレット(AS) デロン・ジョンソン(KEY) イージー・モー・ビー(PROG,SAMPLES,RAP) 他

 

収録曲:

01MYSTERY
02THE DOO – BOP SONG
03CHOCOLATE CHIP
04HIGH SPEED CHASE
05BLOW
06SONYA
07FANTASY
08DUKE BOOTY
09MYSTERY

ケニー・カークランド・デビュー -1990年代

今は亡きカークランドが残した唯一のリーダー作。ストレート・ジャズだけではなく、ロックやポップにも強い彼らしく、ボーダーレスな音楽が縦横無尽に繰り広げられる。この才能が21世紀に生き続けていたら…。

 

アーティスト:ケニー・カークランド(P,KEY) (1)(2)(4)(9)(10)ブランフォード・マルサリス(SAX) (1)(4)(7)チャーネット・モフェット(B) ジェフ・ワッツ(DS) (6)クリスチャン・マクブライド(B)他

 

収録曲:

01MR.J.C.
02ミッドナイト・サイレンス
03エル・レイ
04スティーピアン・フェイス
05セリア
06チャンス
07ホエン・ウィル・ザ・ブルース・リーヴ
08アナ・マリア
09レヴェレイションズ
10クリス・クロス
11ブラスフェミー

裸のランチ/オーネット・コールマン -アルトサックス

バロウズの原作をクローネンバーグが映画化し、そのサントラをオーネットが担当した…、となればこれは傑作以外の何ものでもない。トリオとロンドン・フィルのせめぎ合いが、映画以上の不気味な快楽をもたらす。

 

アーティスト:ハワード・ショア(comp)オーネット・コールマン(as)バール・フィリップス(b)ディナード・コールマン(ds)ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラ

 

収録曲:

01裸のランチ
02ハウザーとオブライエン/害虫駆除薬
03マグワンプ
04ムカデ
05ブラック・ミート
06シンパティコ/ミステリオーソ
07ファデラの集会
08インターゾーン組曲
09ウィリアム・テルごっこ
10ムジャハディン
11インターソング
12ベンウェイ医師
13クラーク・ノヴァの死
14バラッド/ジョーン
15クローケのオウム/真夜中の日の出
16真実はなく、すべてが許されて
17アネクシアへようこそ
18作家

コーリング・ユー/ホリー・コール -1991年

いわゆるジャズ・ボーカルとは一線を画したフィールドで自分の歌を追求するコール。彼女が本作で登場した時は、本当に鮮烈だった。聖女と娼婦が同居したような神秘的なムードは、現在も多くのファンを魅了している。

 

アーティスト:ホリー・コール(VO) アーロン・デイヴィス(P) デヴィッド・ピルチ(B) ジョニー・フリーゴ(VN) ロバート・スティーヴンソン(BS-CL)

 

収録曲:

01TRUST IN ME
02I’M GONNA LAUGH YOU RIGHT OUT OF MY LIFE
03IF I WERE A BELL
04SMILE
05PURPLE AVENUE
06CALLING YOU
07GOD WILL
08ON THE STREET WHERE YOU LIVE
09HONEYSUCKLE ROSE
10I’LL BE SEEING YOU

 

 

シング・ソウェト/テレンス・ブランフォード -1991年

ポスト・ウイントンの筆頭だったテレンスのソロ・デビュー作。ウイントンを目標にしてきたというだけあって、そのテクニックは申し分ない。が、そのテクニックの裏側にある伸びやかな叙情こそが彼の個性だろう。

 

アーティスト:テレンス・ブランチャード(tp)ブルース・バース(p)ロドニー・ウィテカー(b)(2)(3)(8)ブランフォード・マルサリス,(5)(7)(9)サム・ニューサム(ts)(2)~(4)ジェフ・ワッツ,(1)(5)~(9)トロイ・デイヴィス(ds)

 

収録曲:

01マザーレス・チャイルド
02ワンダリング・ワンダー
03トゥモロウズ・ジャスト・ア・ラグジュアリー
04グッドバイ
05オウ・プリヴァーヴ
06シング・ソウェト
07アイム・ゲッティング・センチメンタル・オーヴァー・ユー
08アザニア
09アメイジング・グレイス

フォープレイ/フォープレイ -1990年代

フュージョン・シーンを代表する4人のミュージシャンによるスペシャル・ユニットのでデビュー盤。メイン・コンセプトはファッショナブルでインティメイトなサウンドだが、時折名人ならではの凄みがギラリと光る。

 

アーティスト:ネイザン・イースト(B) ハーヴィー・メイソン(DS) ボブ・ジェイムス(KEY) リー・リトナー(G) (6)エル・デバージ(VO)

 

収録曲:

01BALI RUN
02101 EASTBOUND
03FOURPLAY
04MOONJOGGER
05MAX-O-MAN
06AFTER THE DANCE
07QUADRILLE
08MIDNIGHT STROLL
09OCTOBER MORNING
10WISH YOU WERE HERE
11RAIN FOREST

ジャズ・ギターの逆襲/ケビン・ユーバンクス -1990年代

その音に静かなる狂気が宿るギタリスト、ユーバンクスのブルーノート移籍第1弾。ピックではなく指で弾かれるサウンドが異質だが、一度ハマると抜けられない。ジョーダンのアルト・フルートとのアンサンブルも異色。

 

アーティスト:ケヴィン・ユーバンクス(G) ケント・ジョーダン(ALTO FLUTE) デイヴ・ホランド,チャーネット・モフェット(B) マーヴィン・スミティ・スミス(DS)

 

収録曲:

01ターニング・ポイント (パート1)
02アフターマス (パート2)
03イニシエイション (パート3)
04ニュー・ワールド・オーダー
05カラーズ・オブ・ワン
06スパイラル・ウェイズ
07フリーダム・チャイルド
08オン・マイ・ウェイ・トゥ・パラダイス
09リンガリング・デスティニー

瞳のささやき/ローラ・フィジィ -1991年

オランダからやってきたセクシーな歌姫のソロ・デビュー。ステージではプロ意識に徹したエンタテイナーぶりが目立つが、もちろん歌のうまさもピカ一。最近は色っぽいジャズ・ボーカルが少ないとお嘆きの方に。

 

アーティスト:ローラ・フィジィー(VO) トゥーツ・シールマンス(HCA) フェルディナンド・ポペル(SAX,FL) グエナエル・ミコー(KEY) フィリップ・カテリーン(G) ルード・ヤコブス(B) ピーター・イプマ(DS) 他

 

収録曲:

01GOODMORNING HEARTACHE
02I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HIS FACE
03LET’S GET AWAY FROM HERE
04WILLOW WEEP FOR ME
05JUST ONE OF THOSE THINGS
06IMPOSSIBLE
07DREAM A LITTLE DREAM
08MY FOOLISH HEART
09GO AWAY LITTLE BOY
10DON’T IT MAKE MY BROWN EYES BLUE
11GUESS WHO I SAW TODAY
12GIRL TALK
13OUT OF SIGHT, OUT OF MIND
14STUCK ON YOU
15CAN IT BE DONE

プレゼント・テンス/ボビー・ワトソン -アルトサックス

新伝承派の立役者、ボビー・ワトソンの移籍第1作。唖然とするようなテクニックがここでは着実に表現に結びついている。現代のストレート・アヘッドに直結するサウンド。

 

アーティスト:ボビー・ワトソン(as)ヴィクター・ルイス(ds)エドワード・サイモン(p)テレル・スタッフォード(tp)エシオット・オコン・エシオット(b)

 

収録曲:

01プレゼント・テンス
02ビーム・ミー・アップ
03モンク・ヒー・シー、モンク・ヒー・ドゥ
04アイ・ゴット・イット・バッド・アンド・ザット・エイント・グッド
05ザ・ミステリー・オブ・エボップ
06ヘイ・ナウ
07マイノリティ
08ブッシュ・ソング
09ラヴ・リメインズ
10デックス・メックス
11アット・ザ・クロスロード
12エピローグ1

ストレート・トゥ・ザ・スタンダード/ザ・ジャズ・ネットワークス -1990年代

ジャズ・ネットワークスは日米のヤング・ライオンによる混成グループ。これを聴くと、もはや日本とアメリカのトップ・レベルのあいだにはほとんど差がないことがわかる。新鮮な解釈と率直なプレイがすがすがしい。

 

アーティスト:ロイ・ハーグローブ(TP)アントニオ・ハート(AS)椎名豊(P)嶋友行(B)大坂昌彦(DS)

 

収録曲:

01BOHEMIA AFTER DARK
02LOVE YOUR SPELL IS EVERYWHERE
03WORK SONG
04I REMEMBER CLIFFORD
05STRAIGHT NO CHASER
06BUT NOT FOR ME
07ALONE TOGETHER
08LOTUS BLOSSOM
09EASY TO LOVE

テザード・ムーン/菊地雅章 -1990年代

スタンダーズとは別の方向性で、しかし唯一拮抗するトリオのデビュー盤。スタンダーズの到達した’高み’に対して、彼らの音楽はどこまでも’深い’。この深遠なる表現の一端を担うのが、我らとおなじ日本人だとは!

 

アーティスト:菊地雅章(P) ゲイリー・ピーコック(B) ポール・モチアン(DS)

 

収録曲:

 

ザ・ビレッジ・バンガード/ベニー・グリーン -1990年代

若手随一のファンキー・ピアニストの、アッチッチのバンガード・ライブ。ピーターソンが自分の後継者に指名しただけあって、そのフィーリングは黒人も真っ青。まだ10代だったクリスチャンの驚異的プレイも聴ける。

 

アーティスト:ベニー・グリーン(P) クリスチャン・マクブライド(B) カール・アレン(DS)

 

収録曲:

01イントロダクション
02ドント・ビー・シェイムド
03ハンフリー
04ブーズ・マーチ
05ビューティフル・ムーンズ・アゴー
06テスティファイン
07カールズ・ブルース
08ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド
09アイ・シュッド・ケア
10ザ・シーク・オブ・アラビー
11マクシング
12ビリー・ボーイ

 

クリフォード・ジョーダン・ビッグ・バンド・ライブ -テナーサックス

ジョーダンは死の直前ビッグ・バンドを率いて来日したが、本人はガンが進行しほとんど演奏できなかった。が、ここでは彼の豪快なブロウをたっぷりフィーチャー。ビッグ・バンドならではのダイナミズムが堪能できる。

 

アーティスト:クリフォード・ジョーダン(ts)ディジー・リース,ドン・シックラー(tp)ジェローム・リチャードソン(as)ロニー・マシューズ(p)デヴィッド・ウィリアムス(b)ヴァーネル・フォーニア(ds)他

 

収録曲:

01アイ・ウェイテッド・フォー・ユー

02ハイエスト・マウンテン

03コン・マン

04ダウン・スルー・ジ・イヤーズ

05ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア

06ステイタス・クォー

07ジャパニーズ・ドリーム

08サード・アヴェニュー

09チャーリー・パーカーの最後の晩餐

 

キャッチング・アップ/ジョージ・ムラーツ -1990年代

実力的にはピカイチなのに、日陰モノ的な印象があるムラーツの、久々のリーダー作。とは言えベース・ソロが全編でフィーチャーされるわけではなく、創造的なバッキングを通して、彼のめざすジャズの形が見える。

 

アーティスト:ジョージ・ムラーツ(b)リッチー・バイラーク(p)ピーター・ドナルド(ds)

 

収録曲:

01ビューティフル・ラヴ
02ウィステリア
03ソーラー
04ヤング・アンド・フーリッシュ
05レクティリニアー
06フォー・B.C.
07ナルディス
08アンネイムド・バラード

バイ・バイ・ブラックバード/キース・ジャレット -1990年代

マイルスの死に際して、スタンダーズが急遽スタジオ入りして吹き込んだ追悼作。通常の彼らの音楽にくらべて’ひっかかり’のようなものが感じられるのは、鉄壁のトリオにマイルスという異物が混入しているからか。

 

アーティスト:キース・ジャレット(P) ゲイリー・ピーコック(B) ジャック・ディジョネット(DS)

 

収録曲:

01BYE BYE BLACKBIRD
02YOU WON’T FORGET ME
03BUTCH AND BUTCH
04SUMMER NIGHT
05FOR MILES
06STRAIGHT NO CHASER
07I THOUGHT ABOUT YOU
08BLACKBIRD, BYE BYE

ラッシュ・ライフ/ジョー・ヘンダーソン -テナーサックス

「ジョー・ヘン、久々の復活!」と話題を集めた作品。もっとも本人は、引退したことは一度もないと言っていたが……。ウィントンら若手を多数起用しながら、一歩もひけをとることのないテナー・タイタンの貫録を聴け!

 

アーティスト:ジョー・ヘンダーソン(TS) ウィントン・マルサリス(TP) スティーブン・スコット(P) クリスチャン・マクブライド(B) グレゴリー・ハッチンソン(DS)

 

収録曲:

01ISFAHAN
02JOHNNY COME LATELY
03BLOOD COUNT LATELY
04RAIN CHECK
05LOTUS BLOSSOM
06A FLOWER IS A LOVESOM THING
07TAKE THE “A” TRAIN
08DRAWING ROOM BLUES
09U.M.M.G.
10LUSH LIFE

ライブ/ブランフォード・マルサリス -1991年

『ザ・ビューティフル・ワンズ』から約4か月後のライブで、曲は『ザ・ビューティフル・ワンズ』のものが中心。ブランフォードのライブの熱さには定評があるが、本作からもそれはビシビシ伝わってくる。サイドの二人も大熱演だ。

 

アーティスト:ブランフォード・マルサリス(ts,ss)ロバート・ハースト(b)ジェフ・ワッツ(ds)

 

収録曲:

01シャヴィアズ・ライア
02エヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー
03ザ・ビューティフル・ワンズ
04シティズン・テイン
0513日の金曜日
06ラウズド・アバウト

カーネギー・ホール・コンサート/秋吉敏子 -1990年代

渡米35周年を記念しておこなわれた秋吉敏子ジャズ・オーケストラのカーネギー・ライブ。ビバップと日本の音調を融合させたトシコ・サウンドがNYの音楽の殿堂で鳴り響く……。同じ日本人として感無量である。

 

アーティスト:秋吉敏子(p)ルー・タバキン(ts,fl)マイク・ボネラ,ジョン・エッカート,グレック・ギスバート(tp)ジョー・モグレナリ,ハーブ・ベッソン,コンラード・ハーウィグ,ラリー・ファレル(tb)マット・フィンダース(btb)フランク・ウエス(as,fl)他

 

収録曲:

01イントロダクション
02チルドレン・オブ・ザ・ユニヴァース
03アイ・ノウ・フー・ラヴス・ユー
04アフター・ミスター・テン
05ユア・ビューティ・イズ・ア・ソング・オブ・ラヴ
06鴻臚館組曲
07チェイシング・アフター・ラヴ
08ハウ・ドゥ・ユー・ゲット・トゥ・カーネギー・ホール

ライブ・アット・モントルー/マイルス・デイビス -1990年代

ギル・エバンスのスコアをクインシー・ジョーンズが再現し、そこにマイルスが入るという驚きの企画。常に未来しか見なかったマイルスがここに来て過去を振り返ったのは、死期が近いことを悟っていたのだろうか。

 

アーティスト:マイルス・デイヴィス,ルー・ソロフ,マイルス・エヴァンス(TP) クインシー・ジョーンズ(指揮) ケニー・ギャレット(AS) ウォレス・ルーニー(TP,FLH) ジョージ・アダムス(TS,FL) ギル・ゴールドスタイン(KEY) グラディ・テイト(DS) 他

 

収録曲:

01INTRODUCTION BY CLAUDE NOBS AND QUINCY JONES
02BOPLICITY
03INTRODUCTION TO MILES AHEAD MEDLEY
04SPRINGSVILLE
05MAIDS OF CADIZ
06THE DUKE
07MY SHIP
08MILES AHEAD
09BLUES FOR PABLO
10INTRODUCTION TO PORGY AND BESS MEDLEY
11ORGONE
12GONE, GONE, GONE
13SUMMERTIME
14HERE COME DE HONEY MAN
15THE PAN PIPER
16SOLEA

ジャスティン・タイム/ジャスティン・ロビンソン -アルトサックス

ボビー・ワトソンの秘蔵っ子、ロビンソンのデビュー作。新人離れした歌心たっぷりのブロウは師匠譲りか。脇を固めるメンバーの顔触れも、ロビンソンの実力の証左となるだろう。プロデュースもワトソンがつとめた。

 

アーティスト:ジャスティン・ロビンソン(as)ケニー・バロン,スティーヴン・スコット(p)ピーター・ワシントン(b)ルイス・ナッシュ(ds)エディ・ヘンダーソン(tp)ボビー・ワトソン,ゲイリー・ハーツ(as)他

 

収録曲:

01オード・フォー・アローン
02アット・ザ・ドロップ・オブ・ア・ハット
03カトリーズ
04クワイエット・アズ・イッツ・ケプト
05アドニル
06フォー・ゾーズ・フー・ノウ
07ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン
08ジンジャーブレッド・ボーイ

シャーリー・ホーン・ウィズ・ストリングス -1991年

マイルスも絶賛する弾き語りの名手、ホーンのウィズ・ストリングス集。抑制された表現が、逆にこの人の音楽の深さを感じさせる。プロデューサーもつとめたマンデルのアレンジも極上のブランデーを思わせる味わい。

 

アーティスト:シャーリー・ホーン(vo,p)チャールズ・エイブルス(b)スティーヴ・ウィリアムス(ds)(4)(9)ウィントン・マルサリス(tp)

収録曲:

01ヒアズ・トゥ・ライフ
02カム・ア・リトル・クローサー/ワイルド・イズ・ザ・ウィンド
03ハウ・アム・アイ・トゥ・ノウ?
04ア・タイム・フォー・ラヴ
05ホエア・ドゥ・ユー・スタート?
06ユー・アー・ニアラー
07リターン・トゥ・パラダイス
08イズント・イット・ア・ピティ?
09クワイエットリー・ゼア
10イフ・ユー・ラヴ・ミー (愛の讃歌)
11サマー (エスターテ)

ジャズ・フューチャーズ~ライブ・イン・コンサート -1990年代

ジャズの未来を担うヤング・ライオンが集結したスペシャル・グループ。この音楽を聴くと、伝統を尊重しつつそこに新しい感覚を盛り込むというウイントンが提示したアプローチがいかに有効なものであったかがわかる。

 

アーティスト:ロイ・ハーグローヴ,マーロン・ジョーダン(tp)アントニオ・ハート(as)ティム・ウォーフィールド(ts)マーク・ホイットフィールド(g)ベニー・グリーン(p)クリスチャン・マクブライド(b)カール・アレン(ds)

 

収録曲:

01モード・フォー・ジョン
02スターリング・シルヴィア
03ブルー・ムーン
04ピカデリー・スクエア
05魅惑されて
06スターダスト
07メドガー・エヴァーズ・ブルース
08ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ
09パブリック・アイ

アース・ウォーク/ジャック・デジョネット・スペシャル・エディション -1990年代

ネイティブ・アメリカンの血を引くデジョネットが、自らのルーツを音楽で表現した。大自然の鼓動が少しの嫌味もなく最先端のモダン・ジャズに溶け込んでいるところが素晴らしい。このユニットの最高作のひとつ。

 

アーティスト:ジャック・デジョネット(DS) グレッグ・オズビー,ゲイリー・トーマス(SAX) マイケル・ケイン,ロニー・プラキシコ(P)

 

収録曲:

01IT’S TIME TO WAKE UP AND DREAM
02BLUE
03WHERE OR WAYNE
04PRIESTESSES OF THE MIST
05EARTH WALK
06ON GOLDEN BEAMS
07ONE ON ONE
08LYDIA
09MONK’S PLUMB
10IT’S TIME TO WAKE UP AND DREAM

リトル・ウイング/ルー・ソロフ -1990年代

地味ながら、そこらの若造が束になってもかなわない実力を持つソロフのリーダー作。ギル・オーケストラの仲間たちが全面的にバックアップし、ストレート・アヘッドよりもさらに一歩進んだサウンドが生まれた。

 

アーティスト:ルー・ソロフ(tp)レイ・アンダーソン(tb)ギル・ゴールドスタイン(p,syn)ピート・レヴィン(og,syn,vocoder)マーク・イーガン(b)ケンウッド・デナード(ds)マノロ・バドレナ(perc)

 

収録曲:

01ラ・トアラ
02トゥルー・コンフェッション
03アリガトリー・クロコダイル
04ヒーリング・パワー
05パラ・ロス・パピネス
06コーラル・キャニオン
07タパジャック
08リトル・ウイング

プレイズ・ビバップVol.1&2/富樫雅彦&J.J.スピリッツ -1990年代

日本が世界に誇るパーカッション奏者、富樫が、久々にビバップをストレートに演奏した快作。長年にわたって日本のジャズを支えてきた屈指のメンバーによる音楽は、まさにジャパン・ジャズのスピリットがみなぎっている。

 

アーティスト:富樫雅彦(PERC) 佐藤允彦(P) 峰厚介(TS) 井野信義(B)

 

収録曲:

[Vol.1]

01CONFIRMATION
02IN A SENTIMENTAL MOOD
03OLEO
04STELLA BY STARLIGHT
05I REMEMBER CLIFFORD
06A NICHT IN TUNISIA|MONK’S HAT BLUES
[Vol.2]
01MONK’S HAT BLUES|I’LL REMEMBER APRIL
02IT MICHT AS WELL BE SPRING
03ON A SLOW BOAT TO CHINA
04IF I SHOULD LOSE YOU
05EVERYTHING HAPPENS TO ME
06JOY SPRING
07BEMSHA SEING

 

アフリカ(われらが祖先のスピリッツ)/ランディ・ウェストン -1990年代

『リトル・ナイルス』で示唆したアフリカへの憧憬と回帰意識をストレートに打ち出した名盤。メルバ・リストンの全面協力によって生まれた力強く雄大で、かつ神秘的なサウンドは、まさにアフリカの大地を連想させる。

 

アーティスト:ランディ・ウェストン(p)アイドリース・シュリーマン(tp)ベニー・パウエル(tb,b-tb)タリブ・キブウェ(as,fl)ビリー・ハーパー(ts)デュウェイ・レッドマン(ts)アレックス・ブレイク(b)アイドリス・ムハマッド(ds)他

 

収録曲:

[Disc 1]
01アフリカの村~ベッドフォード・スタイヴサント1
02ヒーラーズ
03アフリカン・クックブック
04ラ・エラハ・エラ・アラー
05ザ・コール
[Disc 2]
01アフリカの村~ベッドフォード・スタイヴサント2
02ザ・セヴンス・クイーン
03ブルー・モーゼス
04アフリカン・サンライズ
05祈り

ザ・ビューティフル・ワンズ/ブランフォード・マルサリス -1991年

ブランフォードお得意のピアノレス・トリオだが、曲によってウイントンやコートニーが加わる。ブランフォードのサックスは、全体の音調からけっして大きく外れずに、それでいて自由を感じさせるところが素晴らしい。

 

アーティスト:ブランフォード・マルサリス(sax)ウィントン・マルサリス(tp)コートニー・パイン(ts)ボブ・ハースト(b)ジェフ・ワッツ(ds)他

 

収録曲:

01ラウズド・アバウト
02ビューティフル・ワンズ
03シャヴィアズ・ライア
04ケイン&アベル
05シティズンズ・テイン
06ジルジャンズ・アイズル
07デュウィ・ベイビー
08ビーツ・リマーク

フォー・マイ・レディ/トゥーツ・シールマンス -1990年代

名手シールマンスがシャーリー・ホーンのトリオと共演したアルバム。ホーンのトリオはオーソドックスだがドラマチックで、シールマンスが吹くハーモニカの味わいと実にマッチしている。4曲目ではホーンが本職の歌も。

 

アーティスト:トゥーツ・シールマンス(HCA,G,ホイッスル) シャーリー・ホーン(P,(4)VO) チャールス・エイブルス(B) スティーヴ・ウィリアムス(DS)

 

収録曲:

01フォー・マイ・レディ
02ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン
03ブルース・イン・ザ・クローゼット
04サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
05アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト
06ザ・モア・アイ・シー・ユー
07ザ・ムーチ
08クローズ・ユア・アイズ
09ブルー・アンド・センチメンタル
10コルコヴァード
11柳は泣いている
12ワンス・イン・ア・ホワイル

アイ・ラヴ・ユー/辛島文雄 -1990年代

長年率いた自己のトリオに、テナーとアルトの2管を加えた辛島文雄のライブ。チック、ハンコックの影響を消化して、確固たる自分のスタイルを作り上げた辛島の自身がひしひしと伝わってくる。選曲もなかなか興味深い。

 

アーティスト:辛島文雄(p,key)桜井郁雄(b)奥平真吾(ds)井上淑彦(ts,ss)藤陵雅裕(as,ss)

 

収録曲:

01処女航海
02ディス・イズ・ニュー
03スプリング・イズ・ヒア
04ソーサリー
05夜は千の眼を持つ
06ラウンド・アバウト・ミッドナイト
07アイ・ラヴ・ユー

スイート・ソウル/ピーター・アースキン -1990年代

日本人の手によるコンテンポラリー・ジャズ・レーベルは、ピーター・アースキンのリーダー作でスタートした。ジャンルの壁を取り払った新しい感性のこの音楽は、おそらく現代のジャズ・サウンドに直結するものだ。

 

アーティスト:ピーター・アースキン(ds)ケニー・ワーナー(p)マーク・ジョンソン(b)ジョー・ロヴァーノ,(3)ボブ・ミンツァー(ts)(3)(4)(8)ジョン・スコフィールド(g)(3)(4)ランディ・ブレッカー(tp)

 

収録曲:

01タッチ・ハー・ソフト・リップス・アンド・パート
02プレス・エンター
03スウィート・ソウル
04トゥ・ビー・オア・ノット・トゥ・ビー
05アンビヴァレンス
06エンジェルズ・アンド・デヴィルズ
07スピーク・ロウ
08スコラスティック
09ディスタント・ブロッサム
10バット・イズ・イット・アート
11イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ

ピープル・タイム/スタン・ゲッツ&ケニー・バロン -テナーサックス

傑作の誉れ高きゲッツのラスト・アルバム。病の身にもかかわらず、イマジネーションにいささかの衰えも見られないのが驚異的だ。バロンのバッキングも神がかり的。超自然的な力が演奏に作用したのかもしれない。

 

アーティスト:スタン・ゲッツ(TS) ケニー・バロン(P)

 

収録曲:

[Disc 1]
01EAST OF THE SUN (AND WEST OF THE MOON)
02NIGHT AND DAY
03I’M OKAY
04LIKE SOMEONE IN LOVE
05STABLEMATES
06I REMEMBER CLIFFORD
07GONE WITH THE WIND
[Disc 2]
01FIRST SONG (FOR RUTH)
02(THERE IS) NO GREATER LOVE
03THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
04PEOPLE TIME
05SOFTLY, AS IN A MORNING SUNRISE
06HUSH-A-BYE
07SOUL EYES

ユー・ガッタ・ペイ・ザ・バンド/アビー・リンカーン・ウィズ・スタン・ゲッツ -1991年

リンカーンの要望でスタン・ゲッツとの共演が実現した作品。結局これがゲッツにとって最後のスタジオ録音となった。魂のシンガーと即興の天才のコラボレーションは、聴く者を大きな感動で揺さぶらずにはおかない。

 

アーティスト:アビー・リンカーン(vo)スタン・ゲッツ(ts)ハンク・ジョーンズ(p)チャーリー・ヘイデン(b)マーク・ジョンソン(ds)マキシン・ローチ(va)

 

収録曲:

01バード・アローン
02アイム・イン・ラヴ
03ユー・ガッタ・ペイ・ザ・バンド
04ブラザー、キャン・ユー・スペア・ア・ダイム?
05ユー・メイド・ミー・ファニー
06アンド・ハウ・アイ・ホープト・フォー・ユア・ラヴ
07ホエン・アイム・コールド・ホーム
08サマー・ウィッシュズ・ウィンター・ドリームズ
09アップ・ジャンプト・スプリング
10ア・タイム・フォー・ラヴ

ファンキーT・クールT/レスター・ボウイ・ニューヨーク・オルガン・アンサンブル -1990年代

アミナ・クローディン・マイヤーズのオルガンをフィーチャーしたオルガン・アンサンブルの第2作。ブラック・ミュージックとしてのオルガン・サウンドがたっぷり。ブレイク直前のカーターは野心ギラギラですごい。

 

アーティスト:レスター・ボウイ(tp,flh)スティーヴ・トゥーレ(tb)アミナ・クローディン・マイヤーズ(og)ジェイムス・カーター(ts)ドン・モイエ(ds,perc)フィリップ・ウィルソン(ds)

 

収録曲:

01ファンキーT
02ホワッツ・ニュー
03ホエン・ザ・スピリット・リターンズ
04クールT
05アフタヌーン・イン・ブルックリン

アナザー・ハンド/デビッド・サンボーン -アルトサックス

フュージョン・サックスのスーパー・スターが、アンプラグドなサウンドに挑んだ意欲作。当時は賛否両論を呼んだが、今ではサンボーンのミュージシャンとしての志の高さを示した傑作アルバムとして認知されている。

 

アーティスト:デイヴィッド・サンボーン(AS) ビル・フリゼール(G,EL-G) アート・バロン(TB,BS-TB) レニー・ピケット(TS,CONTRA CL,EL-BS-CL) マーク・リボー(G,EL-G)ジョーイ・バロン,スティーヴ・ジョーダン,ジャック・デジョネット(DS)チャーリー・ヘイデン,グレッグ・コーエン(B)ドン・アライアス(PERC) レオン・ペンダーヴィス(OG) テリー・アダムス,マルグリュー・ミラー(P) アル・アンダーソン,デイヴ・トロンゾ(G)シド・ストロー(VO) マーカス・ミラー(BS-G)

 

収録曲:

01FIRST SONG
02MONICA JANE
03COME TO ME, NINA
04HOBBIES
05ANOTHER HAND
06JESUS
07WEIRD FROM ONE STEP BEYOND
08CEE
09MEDLEY; PRAYERS FOR CHARLIE FROM THE DEVIL AT FOUR O’CLOCK|THE LONELY FROM THE TWILIGHT ZONE
10DUKES & COUNTS

クレイジー・ピープル・ミュージック/ブランフォード・マルサリス -ソプラノサックス

レギュラー・カルテットによる久々のスタジオ録音。ベーシストはたびたびチェンジしたが、ブランフォード、カークランド、ワッツの3人は’鉄壁’と呼ぶに値する結束の固さだった。カークランドが世を去るまでは…。

 

アーティスト:ブランフォード・マルサリス(TS,SS) ケニー・カークランド(P) ボブ・ハースト(B) ジェフ・ワッツ(DS)

 

収録曲:

01スパルタカス
02ザ・ダーク・ナイト
03ウルバリン
04ミスター・スティーピー
05ローズ・ペタルズ
06ランダム・アブストラクト
07ザ・バラッド・オブ・チェット・キンケイド

ストレート・ストリート/ハロルド・メイバーン -1990年代

90年代初頭、メイバーンはDIWレーベルに少なからぬ録音を残したが、これもその1枚。カーター~ディジョネットという強力チームをバックに、ガンガンいくピアノは痛快そのもの。彼はもっと注目されていい人だ。

 

アーティスト:ハロルド・メイバーン(P) (1)~(9)ロン・カーター(B) ジャック・デジョネット(DS)

 

収録曲:

01ミスター・スティット
02イッツ・オール・イン・ザ・ゲーム
03トゥ・ウェイン
04アフターソウツ
05ストレイト・ストリート
06ドント・ユー・ウォリー・バウト・ア・シング
07クレッセント
08イッツ・ユー・オア・ノー・ワン
09セミノール
10APAB・アンド・アザーズ

デビュー/ラシェル・フェレル -1990年

フェレルをはじめて聞いたのは91年のマウント・フジ。その時の衝撃は今でも忘れない。驚異的な音域と音程。それまでの女性ボーカルにはなかった新しいフィーリング。これはその彼女のスタンダード中心のデビュー作。

 

アーティスト:ラシェル・フェレル(vo)エディ・グリーン(p)タイロン・ブラウン(b)ダグ・ナリー(ds)テレンズ・ブランチャード(tp)アレックス・フォスター(ss)ウェイン・ショーター(ts)ミシェル・ペトルチアーニ(p)他

 

収録曲:

01ユー・センド・ミー
02あなたは恋を知らない
03バイ・バイ・ブラックバード
04プレイヤー・ダンス
05インチワーム
06ウィズ・エヴリ・ブレス・アイ・テイク
07恋って何でしょう
08マイ・ファニー・ヴァレンタイン
09ドント・ウェイスト・ユア・タイム
10エクテンションズ
11枯葉

オールド・カントリー/ナット・アダレイ・クインテット・フィーチャリング・ビンセント・ハーリング -1990年代

ナット・アダレイが、キャノンボールの再来と言われるビンセント・ハーリングをフィーチャーしたアルバム。ファンキーはファンキーだが、現代的なスマートさも兼ね備えている。この時代のナットを代表する作品だ。

 

アーティスト:ナット・アダレイ(COR) ヴィンセント・ハーリング(AS) ロブ・バーガド(P) ジェイムズ・ジナス(B) ビリー・ドラモンド(DS)

 

収録曲:

01THE OLD COUNTRY
02BOHEMIA AFTER DARK
03JENNINE
04ALMOST ALWAYS
05LOVE FOR SALE
06ONE FOR DADDY O
07STELLA BY STARLIGHT
08THE CHANT
09NIPPON SOUL

心象/ジョン・スコフィールド -1990年代

ブルーノートの第2作。前作がヘイデン、デジョネットという大物を迎えてのお披露目だったのに対し、本作はロバーノをはじめとする若手を配し、ジョン・スコ・ミュージックの神髄を聴かせる。神格化現象のスタート。

 

アーティスト:ジョン・スコフィールド(g)ジョー・ロヴァーノ(ts,acl)マーク・ジョンソン(b)ビル・スチュワート(ds)

 

収録曲:

01ビッグ・ファン
02キープ・ミー・イン・マインド
03ゴー・ブロウ
04チャリオッツ
05ザ・ギネス・スポット
06Mr.コールマン・トゥ・ユー
07アイゼンハワー
08メント・トゥ・ビー
09サム・ナーヴ
10ロスト・イン・スペース
11フレンチ・フリックス

ゼア・ゴーズ・ザ・ネイバーフッド!/ゲイリー・バーツ -アルトサックス

60~70年代のバーツはモーダルでスピリチュアルなプレイが特徴的だったが、80年代以降は次第に表現の質が柔らかくなってきた。そんな変化は本作にも聴ける。ストレート・アヘッド・スタイルにアルトの音が活きる。

 

アーティスト:ゲイリー・バーツ(as)ケニー・バロン(p)レイ・ドラモンド(b)ベン・リレイ(ds)

 

収録曲:

01RACISM
02ON A MISTY NIGHT
03LAURA
04TADD’S DELIGHT
05IMPRESSIONS
06I’VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE
07FLIGHT PATH

オブセッション/ウォレス・ルーニー -1990年代

80年代後半から90年代にかけてのルーニーとトーマスのコンビは本当に強力だった。本作ではそれをマクブライド&ブラックマンというフレッシュなリズム・チームが援護。静と動のコントラストはまさにマイルス譲り。

 

アーティスト:ウォレス・ルーニー(tp)ゲイリー・トーマス(ts,fl)ドナルド・ブラウン(p)クリスチャン・マクブライド(b)シンディ・ブラックマン(ds)

 

収録曲:

01オブセッション
02シナリオ・ワン
03アローン・トゥゲザー
04セヴン
05ブラック・ムーン
06ドナ・リー

カーマ/ロビン・ユーバンクス -1990年代

最近は何となく大人しいロビンも、80年代には本当にはち切れんばかりの野心に満ちていた。中でも本作は屈指の出来。ブランフォードとのコラボレーションに、この人の自由なスタンスと表現の幅広さが見て取れる。

 

アーティスト:ロビン・ユーバンクス(tb)ブランフォード・マルサリス(ts)グレッグ・オズビー(as)アール・ガードナー(tp)ケヴィン・ユーバンクス(g)リニー・ロスネス(p)ケニー・ワーナー(key)カサンドラ・ウィルソン,キムソン“キスム”アルバート(vo)デイヴ・ホランド,ロニー・プラキシコ(b)マーヴィン“スミティ”スミス(ds)ミノ・シネル(perc)

 

収録曲:

01カーマ
02ミノ
03メイビー・ネクスト・タイム
04エヴィデントリー
05センド・ワン・ユア・ラヴ
06ネヴァー・ギヴ・アップ
07ザ・ヤーニング
08ペンタコース
09レゾリューション・オブ・ラヴ
10リメンバー・ホエン

リメンバリング・バド~クレオパトラの夢/秋吉敏子 -1990年代

秋吉のスタイルの起点であるパウエルへのオマージュ。パウエルの愛奏曲ばかりを演奏するのはそうとう勇気のいる作業だと思うが、ここでの彼女はそんな重圧をものともせず、ビバップ・ピアノの神髄を聴かせてくれる。

 

アーティスト:秋吉敏子(P) (2)~(8)ジョージ・ムラツ,(1)(9)(10)レイ・ドラモンド(B) (1)(3)(6)~(10)ルイス・ナッシュ,(2)(4)(5)アル・ヘアウッド(DS)

 

収録曲:

01CLEOPATRA’S DREAM
02REMEMBERING BUD
03UN POCO LOCO
04OBLIVION
05CELIA
06I’LL KEEP LOVING YOU
07PARISIAN THOROUGHFARE
08BUDO
09TEMPUS FUGIT
10DANCE OF THE INFIDELS

ランドゥーガ~セレクト・ライブ・アンダー・ザ・スカイ’90/佐藤允彦 -1990年代

90年のライブ・アンダー。我らが佐藤允彦は日本民謡を素材にワールド・ワイドなセッションを試みた。これはその時の記録。ショーターをはじめとする指折りのミュージシャンたちが佐藤の音楽の一部となる様は痛快。

 

アーティスト:佐藤允彦(KEY) ウェイン・ショーター,梅津和時,峰厚介(SAX) レイ・アンダーソン(TB) アレックス・アクーニャ(DS) ナナ・ヴァスコンセロス,高田みどり(PERC) 土方隆行(G) 岡沢章(B)

 

収録曲:

01磯浦網引き唄
02陵王伝
03捨丸囃子
04井戸替え唄
05田の畔節
06鬱散・うっぽぽ
07稲が種あよー

アット・モントルー/ゴンサロ・ルバルカバ -1990年代

キューバからやってきた怪物ピアニストの本邦デビュー・アルバム。その超絶的な技巧とめまいすら覚えるリズム・センスは、ファンばかりかミュージシャンまでをも虜にした。本作で共演しているヘイデンもその一人だ。

 

アーティスト:ゴンサロ・ルバルカバ(P)チャーリー・ヘイデン(B)ポール・モチアン(DS)

 

収録曲:

01WELL YOU NEEDN’T
02VELAS
03PROLOGO COMIENZO
04FIRST SONG
05ONCE AROUND THE PARK
06JOAO
07ALL THE THINGS YOU ARE

ホーヌコピア/ジョン・ファディス -1990年代

ジョン・ファディスはガレスピーの愛弟子だけあって、音楽のはじけっぷり、陽気さも尋常ではない。その感じは本作にもよく出ている。ぶっ放されるハイノートにアフロ・キューバンなノリ。まさにガレスピーの遺産だ。

 

アーティスト:ジョン・ファディス(tp)リニ・ロスネス(key)ジェームス・ジーナス(p)ビリー・ドラモンド(ds)ヴィヴィアン・チェリー(vo)ディジー・ガレスピー(tp,vo)他

 

収録曲:

01ハイ・ファイヴ
02レックレス・ブルーズ
03アビーダンシージャ
04フォーエヴァーモア
05ラッパータイ
06デューイズ・ダンス
07スクィージン
08マーチ・ザット・サング
09ディジー・アトモスフィア
10アイ・サレンダー・オール

ザ・ゲイト・イズ・オープン/ゲイリー・トーマス -テナーサックス

ブルックリン派のモンスター・サックス奏者、トーマスが、スタンダードに挑戦したアルバム。M-BASE一派とは文脈を異にする底の知れないスケールの大きな彼のプレイに、ハードコア・ジャズ・ファンたちは狂喜乱舞した。

 

アーティスト:ゲイリー・トーマス(TS,FL) ケビン・ユーバンクス(G) リニー・ロスネス(P,SYN) デイヴ・ホランド,アンソニー・コックス(B) デニス・チェンバース(DS)

 

収録曲:

01STRODE RODE
02STAR EYES
03YOU STEPPED OUT OF A DREAM
04THE SONG IS YOU
05INVITATION
06CHELSEA BRIDGE
07ON THE TRAIL
08EPISTROPHY

アフリカン・エクスチェンジ・スチューデント/ケニー・ギャレット -1990年

アトランティックにおけるギャレットの第2弾。前作『プリズナー・オブ・ラブ』はこの人のポップな側面をアピールした作品だったが、これはギンギンのストレート・アヘッド路線である。図太いアルトが腹に響く。

 

アーティスト:ケニー・ギャレット(AS,FL,VO)マルグリュー・ミラー(P) チャーネット・モフェット,ロン・カーター(B)トニー・リーダス,エルヴィン・ジョーンズ(DS)ルディ・バード,ティト・オケイシオ,スティーヴ・ソーントン(PERC)

 

収録曲:

01JA HED
02MACK THE KNIFE
03AFRICAN EXCHANGE STUDENT
04SOMEDAY WE’LL ALL BE FREE
05ONE WORLD THROUGH
06STRAIGHT STREET
07SHAW
08LULLABY OF ISFAHAN
09ONE FINGER SNAP
10YOUR COUNTRY-NESS
11NOSTRADAMUS

ボディ・アンド・ソウル/キース・ジャレット -1990年代

タウン・ホールにおけるスタンダーズのライブ。この頃になると彼らの音楽は、何が起こるかわからない緊張感よりも、何が起こっても揺らぐことのない調和を強く感じさせるようになってくる。質の高さは言うまでもなし。

 

アーティスト:キース・ジャレット(P) ゲイリー・ピーコック(B) ジャック・ディジョネット(DS)

 

収録曲:

01BEMSHA SWING
02OLD FOLKS
03WOODY’N YOU
04BLAME IT ON MY YOUTH
05GOLDEN EARRINGS
06BODY AND SOUL
07THE CURE
08THINGS AIN’T WHAT THEY USED TO BE

ドリーム・キーパー/チャーリー・ヘイデン&リベレイション・ミュージック・オーケストラ -1990年代

RMOの第3作。戦争や差別に対する抵抗と批判を音楽のメイン・コンセプトにしているのが従来どおりなら、そのコンセプトを超えた純粋な感動を音楽が与えてくれるのも従来どおり。痛烈な響きが聴き手の胸を打つ。

 

アーティスト:チャリー・ヘイデン(b)カーラ・ブレイ(指揮)レイ・アンダーソン(tb)トム・ハレル(tp)ブランフォード・マルサリス,デューイ・レッドマン(ts)アミナ・マイヤーズ(p)他

 

収録曲:

01ドリーム・キーパー:ドリーム・キーパー・パート1~フェリシアーノ・アマ~ドリーム・キーパー・パート2~カント・デル・ピロン (1)~ドリーム・キーオアー・オアート3~カント・デル・ピロン (2)~アナーキスト女性運動賛歌~ドリーム・キーパー・パート4
02大竜巻の尻尾
03アフリカ民族会議の歌
04サンディーノ
05スピリチュアル

リユニオン・アット・ブルーノート/オスカー・ピーターソン -1990年代

ピーターソン、エリス、ブラウンの黄金トリオ(ホントはカルテットだが)、約30年ぶりの復活ライブである。ブランクをまったく感じさせない阿吽の呼吸は彼ら3人の信頼の証。しかしこの後ピーターソンは病に倒れる。

 

アーティスト:オスカー・ピーターソン(p)ハーブ・エリス(g)レイ・ブラウン(b)ボビー・ダーハム(ds)

 

収録曲:

01イントロダクション
02ハニー・サックル・ローズ
03レット・ゼア・ビー・ラヴ
04ピース・フォー・サウス・アフリカ
05スシ
06アイ・リメンバー・ユー/ア・チャイルド・イズ・ボーン/テンダリー
07スウィート・ジョージア・ブラウン
08ブルース・フォー・ビッグ・スコティア

プラハの春/マル・ウォルドロン -1990年代

90年代のマルの作品には’社会派’的様相を帯びたものが少なくないが、これはその最たる例と言えるだろう。ヨーロッパ、とりわけ東ドイツと少なからぬ因縁のある彼が、自らの音楽を通して自由の尊さを訴える。

 

アーティスト:マル・ウォルドン(p)パウロ・カルドーソ(b)ジョン・ベッチ(ds)

 

収録曲:

01革命 (ショパン:練習曲op.10-12より)
02イースト・オブ・ザ・サン
03レット・アス・リヴ~デディケイテッド・トゥ・イースト・ジャーマニー
04プラハの春
05オン・ア・クリア・デイ
06スプリング・イズ・ヒア
07ウイ・デマンド

私は今/リニ・ロスネス -1990年代

’美人ピアニスト’という冠に似合わずハードなピアノを弾くロスネス。このリーダー第2作でも、そんな彼女の特質はよく出ている。その一方でフェミニンな繊細さも兼ね備えているのだから、やはり大した才女ですね。

 

アーティスト:リニー・ロスネス(p)(1)~(7)ジョー・ヘンダーソン(ts)(2)(4)(5)(8)スティーヴ・コールマン(ss,as)アイラ・コールマン(b)ビリー・ドラモンド(ds)

 

収録曲:

01サマー・ナイト
02フォー・ザ・モーメント
03フォア・イン・ワン
04マラガ・ムーン
05ネメシス
06シンキング・トゥ・マイセルフ
07ジ・オルガン・グラインダー
08ホームワード

リズム・ピープル/スティーブ・コールマン&ファイブ・エレメンツ -アルトサックス

名盤『シネ・ディエ』を発展させたコールマンのノーバス移籍第1作。定型ビートへの安易な依存に対する反逆のリズムが全編で爆発。その試みはジャズ史における大きな革命だったと思う。

 

アーティスト:スティーヴ・コールマン(as)ロビン・ユーバンクス(tb)デヴィッド・ギルモア(g)ジェース・ワイドマン(key)レジー・ワシントン(b)マーヴィン・スミティ・スミス(ds)デヴィッド・ホランド(b)カサンドラ・ウィルソン(vo)

 

収録曲:

01リズム・ピープル
02ブルース・シフティング
03ノー・コンシエス
04ニュートラル・ゾーン
05エイント・ゴーイン・アウト・ライク・ザット
06ステップン
07デイジャラス
08アイス・ムーヴ
09ザ・ポシィ
10ハルマゲドン

ラジオ・シティ/スコット・ハミルトン -テナーサックス

ウィギンス~アーウィン~ケイという、ハミルトンにしては珍しいリズム・セクションをバックに配したワン・ホーン作。そのせいか、いつものスイング系よりもちょっとモダン寄りのハミルトンを聴くことができる。

 

アーティスト:スコット・ハミルトン(ts)ジェリー・ウィギンズ(p)デニス・アーウィン(b)コニー・ケイ(ds)

 

収録曲:

01アップル・ハニー
02イエスタデイズ
03アイル・ビー・アラウンド
04ザ・タッチ・オブ・ユア・リップス
05チェロキー
06トゥナイト・アイ・シャル・スリープ・ウィズ・ア・スマイル・オン・マイ・フェイス
07ラジオ・シティ
08マイ・アイディアル
09ウィグズ・ブルース
10リメンバー

ザ・ナーチュラー/ジェリ・アレン -1990年代

ジェリ・アレンは80~90年代を通してもっともクリエイティブな音楽を作ってきたピアニストの一人だ。このSomethin’else移籍第1作でもその旺盛な想像力は変わらない。この才女の前では、軟弱な男たちは吹っ飛ぶ。

 

アーティスト:ジェリ・アレン(p)マーカス・ベルグレイヴ(tp,flh)ケニー・ギャレット(as)ボブ・ハースト(b)ジェフ・ワッツ(ds)エリ・ファウンテン(perc)

 

収録曲:

01ナイツ・シャドウ
02No.3
03イッツ・グッド・トゥ・ビー・ホーム・アゲイン
04バティスタズ・グルーヴ
05ナイト・オブ・パワー
06アワ・ギャング
07ザ・ナーチュラー
08ル・グー・ワップ
09ララバイ・オブ・イスファン

パラレル・リアリティーズ/ジャック・デジョネット -1989年

名義上はデジョネットのリーダー作ではあるが、本質的にはパット・メセニー、ハービー・ハンコックの三者対等のグループ・コンセプトと考えるべきだ。中でも絶好調のメセニーのプレイには目を見張るものがある。

 

アーティスト:ジャック・ディジョネット(DS,KEY) パット・メセニー(G,SYN-G) ハービー・ハンコック(P,KEY)

 

収録曲:

01JACK IN
02EXOTIC ISLES
03DANCING
04NINE OVER REGGAE
05JOHN MCKEE
06INDIGO DREAMSCAPES
07PARALLEL REALITIES

 

フレディ・フリーローダー/ジョン・ヘンドリックス&フレンズ -1980年代

マンハッタン・トランスファーの音楽性に多大な影響を与えたジョン・ヘンドリックスはボーカリーズの大御所だ。しかしベテランの円熟味よりも、若手のような溌剌としてチャレンジ精神を持ち続ける姿勢には脱帽だ。

 

アーティスト:ジョン・ヘンドリックス,ジョージ・ベンソン,アル・ジャロウ(vo)トミー・フラナガン(p)ジョージ・ムラツ(b)ジミー・コブ(ds)他

 

収録曲:

01ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド
02イン・サマー
03フレディ・フリーローダー
04スターダスト
05シュガー
06テイク・ジ“A”トレイン
07ファス・リヴィン・ブルース
08ハイ・アズ・ア・マウンテン
09トリンクル・ティンクル
10スウィング・ザット・ミュージック
11ファイナー・シングス・イン・ライフ
12リッスン・トゥ・モンク (リズム・ア・ニング)
13シング・シング・シング

恋人たちの予感~サウンド・トラック/ハリー・コニック・Jr. -1980年代

映画のサウンドトラックだが、そのための作曲はなく、すべてスタンダード・ナンバー。実際に映画では使われていないトラックも多く、映画を離れても楽しめる内容だ。ボーカルもピアノも脂が乗りきって絶好調だ。

 

アーティスト:ハリー・コニックJr.(P,VO) ベン・ウルフ(B) ジェフ・ワッツ(DS) フランク・ウェス(TS) ジェイ・バーリナー(G) マーク・シャイマン(P)

 

収録曲:

01イット・ハド・トゥ・ビー・ユー~“恋人たちの予感”のテーマ (ウィズ・ビッグ・バンド&ボーカル)
02ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ (わが恋はここに)
03サヴォイでストンプ
04バット・ノット・フォー・ミー
05ウインター・ワンダーランド
06ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニイモア
07ニューヨークの秋
08書き残したいこの恋を
09レッツ・コール・ザ・ホール・シング・オフ
10イット・ハド・トゥ・ビー・ユー (インストゥルメンタル・トリオ)
11いつかどこかで

ミュージック/ミシェル・ペトルチアーニ -1980年代

ブルーノート時代のペトルチアーニはまさに絶頂期だ、飛ぶ鳥を落とす勢いで次々に名盤を生み出した。本作ではエレクトリック・ピアノを大胆かつ大幅にフューチャー、フュージョン色を強めて新境地を切り開いている。

 

アーティスト:ミシェル・ペトルチアーニ(P,SYN,OG,VO)タニア・マリア(VO)エディ・ゴメス(B)レニー・ホワイト(DS)アンソニー・ジャクソン(EL-B) 他

 

収録曲:

01LOOKING UP
02MEMORIES OF PARIS
03MY BEBOP TUNE
04BRAZILIAN SUITE NO.2
05BITE
06LULLABY
07O NANA OYE
08PLAY ME
09HAPPY BIRTHDAY MR.K
10THINKING OF WAYNE

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