20世紀ジャズ名盤の全て

ミズーリの空高く/チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー -1996年

ミズーリの空高く Beyond The Missouri Sky

1998年度のグラミー賞“ジャズ・インストルメンタル部門賞“を受賞した、チャーリー・ヘイデンとパット・メセニーのコラボレイション・アルバム。清涼としたパットの音色と重厚なヘイデンの組み合わせが創り出す不思議な爽快感がこの作品を品格のある作品に仕上げている。

ともにミズーリ州出身という2人。すでに何度か共演はしているものの、ベースとギターのシンプルなデュオというのは今回が初めて。どことなく哀愁を帯びたセンチメンタルな楽曲がズラリと並んでおり、彼らの音楽的背景を知る上でも興味深い1枚だ。

 

トラックリスト

01. ワルツ・フォー・ルース

02. アワ・スパニッシュ・ラブ・ソング

03. メッセージ・トゥ・ア・フレンド

04. ツー・フォー・ザ・ロード

05. ファースト・ソング

06. ムーン・イズ・ア・ハーシュ・ミストレス

07. プレシャス・ジュエル

08. ヒーズ・ゴーン・アウェイ

09. ムーン・ソング

10. ティアーズ・オブ・レイン

11. 「ニュー・シネマ・パラダイス」愛のテーマ

12. ニュー・シネマ・パラダイス

 

演奏

チャーリー・ヘイデン(b) パット・メセニー(g)

ドリーム・キーパー/チャーリー・ヘイデン&リベレイション・ミュージック・オーケストラ -1990年代

RMOの第3作。戦争や差別に対する抵抗と批判を音楽のメイン・コンセプトにしているのが従来どおりなら、そのコンセプトを超えた純粋な感動を音楽が与えてくれるのも従来どおり。痛烈な響きが聴き手の胸を打つ。

 

アーティスト:チャリー・ヘイデン(b)カーラ・ブレイ(指揮)レイ・アンダーソン(tb)トム・ハレル(tp)ブランフォード・マルサリス,デューイ・レッドマン(ts)アミナ・マイヤーズ(p)他

 

収録曲:

01ドリーム・キーパー:ドリーム・キーパー・パート1~フェリシアーノ・アマ~ドリーム・キーパー・パート2~カント・デル・ピロン (1)~ドリーム・キーオアー・オアート3~カント・デル・ピロン (2)~アナーキスト女性運動賛歌~ドリーム・キーパー・パート4
02大竜巻の尻尾
03アフリカ民族会議の歌
04サンディーノ
05スピリチュアル

ライブ・アット・モントリオール/チャーリー・ヘイデン・リベレーション・ミュージック・オーケストラ -1989年

89年モントリオールに於けるヘイデンのライブは5本あり、いずれも名盤揃いだ。本作はリベレーション・ミュージック・オーケストラとしては唯一のライブ盤でもあり、溌剌とした演奏で一、二を争う名演だ。

 

アーティスト:チャーリー・ヘイデン(B)トム・ハレル,スタントン・デイヴィス(TP)レイ・アンダーソン(TB)シャロン・フリーマン(FRH)ジョー・デイリー(TUB)ケン・マッキンタイヤー(AS)アーニー・ワッツ,ジョー・ロヴァーノ(TS)ミック・グッドリック(G)ジェリ・アレン(P)ポール・モチアン(DS)

 

収録曲:

01LA PASIONARIA
02SILENCE
03SANDINO
04WE SHALL OVERCOME

ライブ・アット・モントリオールⅠ/チャーリー・ヘイデン -1989年

かつてのオーネット・コールマン5からの3人が集まり、オーネットとドン・チェリーの曲で構成され、さながら同窓会のように演奏を楽しんでいるのが魅力だ。でも内容は緊張と緩和を取り混ぜ、ハイレベルな名演だ。

 

アーティスト:チャーリー・ヘイデン(b)ドン・チェリー(tp)エド・ブラックウェル(ds)

 

収録曲:

01ザ・スフィンクス
02アール・デコ
03ハッピー・ハウス
04ロンリー・ウーマン
05モプティ
06ザ・ブレッシング
07ホェン・ウィル・ザ・ブルース・リーヴ?
08ロウ・イヤーズ

セグメンツ/ジェリ・アレン~チャーリー・ヘイデン~ポール・モチアン -1989年

アレンはチャーリー・ヘイデンのリベレーション・ミュージック・オーケストラに加入して以降、その特異な才能が開花したといえるだろう。本作もこのオーケストラがあってこそ実現した彼女の理想のようなトリオだ。

 

アーティスト:ジェリ・アレン(p)チャーリー・ヘイデン(b)ポール・モチアン(ds)

 

収録曲:

01ロウ・イヤーズ
02ユール・ネヴァー・ノウ
03マーマデューク
04カバラ (ドラム・ミュージック)
05ホーム
06アイム・オール・スマイルズ
07セグメント
08ラ・パッショナリア
09レイン

ライブ・アット・モントリオール/チャーリー・ヘイデン&ジェリ・アレン -1989年

モントリオール・ジャズ・フェスティバルでのライブ。アレンのピアノは非和声的でフリー・ジャズの要素を含んだ非主流派のスタイルだ。この特異な才能をヘイデン~モチアンのリズム陣は見事にサポートしている。

 

アーティスト:チャーリー・ヘイデン(b)ジェリ・アレン(p)ポール・モチアン(ds)

 

収録曲:

01BLUES IN MOTIAN
02FIASCO
03FIRST SONG
04DOLPHY’S DANCE
05FOR JOHN MALACHI
06IN THE YEAR OF THE DRAGON

ライブ・アット・モントリオールⅣ/チャーリー・ヘイデン&ゴンザロ・ルバルカバ -1989年

ルバルカバは本作録音当時、まだ無名に近い存在で、彼を起用したヘイデンの目に狂いはなかった。早いパッセージをくり出し突っ走るルバルカバを、ヘイデン~モチアンのリズム陣は的確にサポートし盛り上げる。

 

アーティスト:チャーリー・ヘイデン(b)ゴンサロ・ルバルカバ(p)ポール・モチアン(ds)

 

収録曲:

01VIGNETTE
02BAY CITY
03LA PASSIONARIA
04SILENCE
05THE BLESSING
06SOLAR

戦死者たちのバラッド、チャーリー・ヘイデン&リベレーション・ミュージック・オーケストラ -1982年

69年の作品同様、スペインの市民戦争にインスパイアされて生まれたアルバム。民謡を素材にした曲が多いが、その悲痛な響きはヘイデンの悲しみと憤りをそのまま映し出しているようだ。あまりに美しい鎮魂の歌。

 

アーティスト:チャーリー・ヘイデン(b)カーラ・ブレイ(p)ドン・チェリー(pocket,tp)マイク・マントラ―(tp)ゲイリー・バレンテ(tp)ステーブ・スレイグル(as,ss,cl,fl)ジム・ペッパー(ts,ss,fl)デューイ・レッドマン(ts)シャロン・フリーマン(frh)ミック・グッドリック(g)ポール・モチアン(ds)

 

01エルス・セガドルス
02戦死者たちのバラッド
03サイレンス
04トゥー・レイト
05ラ・パシオナリア
06ラ・サンタ・エスピニャ

 
〈録音〉
1982年

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