20世紀ジャズ名盤の全て

ビレッジ・バンガード・ライブ/ジョー・ロヴァーノ -ジョー・ロヴァーノ

アメリカのジャズ誌で3冠王に輝くなど目下絶好調のテナー奏者がロヴァーノだ。その彼が本拠地のジャズ・クラブでベスト・メンバーからなるリズム・セクションと組んで録音した快作。ホットでスリリング。ロヴァーノの良さが端的に表現された作品だ。

トラックリスト

01ロニーズ・ラメント
02リフレクションズ
03リトル・ウィリー・リープス
04ディス・イズ・オール・アイ・アスク
0526-2
06デューク・エリントンズ・サウンド・オブ・ラヴ
07サウンズ・オブ・ジョイ

演奏

ジョー・ロヴァーノ(ts)マルグリュー・ミラー(p)クリスチャン・マクブライド(b)ルイス・ナッシュ(ds)

ザッツ・ファンキー/ベニー・ゴルソン -1990年代

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ファンキーの名曲を再現するために、ゴルソンやN.アダレイらが集まって収録した御機嫌なアルバム。ジャズ・メッセンジャーズの雰囲気をリラックスしてダイナミックに仕上げていて、ファンキーの本流を満喫できる。(3)(7)はゴルソン、(4)はアダレイ作。
トラックリスト

01モーニン
02ザ・サイドワインダー
03ミシシッピ・ウィンドウズ
04ワーク・ソング
05マック・ザ・ナイフ (ファンキー・アレンジ)
06モリタート (モダン・ビバップ・アレンジ)
07ブルース・マーチ
演奏

ベニー・ゴルソン(ts)ナット・アダレイ(tp)モンティ・アレキサンダー(p)レイ・ドラモンド(b)マーヴィン“スミティ”スミス(ds)

ディア・ミスター・コール~バイ・リクエスト/ジョン・ピザレリ -1990年代

確固たる様式の中で軽妙であることも、またジャズの魅力のひとつ。そういった意味でこのナットのレパートリー集は古典落語的な1枚だ。ピザレリは若き真打ちの面目躍如たる快演ぶり。ピアノ、ベースも好サポートで、(4)のソロなど見事なまでに楽しげだ。

トラックリスト

01ホワット・キャン・アイ・セイ
02リトル・ガール
03ユー・マスト・ビー・ブラインド
04スウィート・ジョージア・ブラウン
05ペイパー・ムーン
06セプテンバー・ソング
07表通りで
08ネイチャー・ボーイ
09ディス・ウェイ・アウト
10トゥー・マーヴェラス・フォー・ワーズ
11ルート66
12スウィート・ロレイン
13ストレイテン・アップ・アンド・フライ・ライト
14ハニーサックル・ローズ
15ラヴ
16アンフォゲッタブル
17ジェニーの肖像
18ルック・フォー・ザ・シルヴァー・ライニング

演奏

ジョン・ピザレリ(vo,g)ベニー・グリーン(p)クリスチャン・マクブライド(b)

枯葉/セルジオ・サルバトーレ -1990年代

1981年生まれのピアニストの第2弾。強力リズム陣にチック、ブレッカー兄弟、バートンという贅沢な顔ぶれ。年齢を意識してしまうが、ふり払ってきくと、きこえてくるのは真綿のようなフィーリングと優美さだ。少年に戻っていくような気持ちよさがある。

トラックリスト

01枯葉
02フットプリンツ
03チューン・アップ
04ロックト・アップ・コンビネーション
05タイムス・プレース
06モーメンツ・イン・モントリオール
07オ・プリヴァーヴ
08シー・ジャーニー
09オールモスト・ホーム
10虹のかなたに
11ネヴァー・マインド・マイ・ハート

演奏

セルジオ・サルヴァトーレ(p)ジミー・ハスリップ,ジェイ・アンダーソン(b)ウィリアム・ケネディ,ダニー・ゴットリーブ(ds)(8)チック・コリア(p)(4)(6)マイケル・ブレッカー(ts)(2)(4)ランディ・ブレッカー(tp)(5)(9)ゲイリー・バートン(vib)

プロフェット・スピークス/ミルト・ジャクソン -1990年代

聴く度に驚かされるのが、この人のブルース感覚だ。まったく衰えていない。本作でも当時売りだし中だったジョシュア・レッドマンを迎え、じつにツボを押さえた安定感のある演奏を聴かせる。マンネリのようでマンネリでない、普遍的な魅力を感じさせるアルバムなのだ。

トラックリスト

01プロフェット・スピークス
02イン・ア・センチメンタル・ムード
03ファイヴ・オクロック・イン・ザ・モーニング
04ユー・アー・ソー・ビューティフル
05オフ・マイナー
06カム・トゥ・ミー
07ワンダー・ホワイ
08リヴ・ヴァイタリゼーション
09人生の楽しき秘密よ
10シリアス・グリース
11マイ・ロマンス
12ブルー・モンク

演奏

ミルト・ジャクソン(VIB) シダー・ウォルトン(P) ジョン・クレイトン(B) ビリー・ヒギンズ(DS) ジョー・ウィリアムス(VO) ジョシュア・レッドマン(TS)

PONTA BOX -1994年

日本一のドラマー、村上“ポンタ”秀一が初めて結成したリーダー・グループがこのトリオ。ここには彼のこれまでの活動のすべてが詰め込まれていると言っても過言ではない。日本最高峰のピアノ・トリオ・アルバム。黙って聴きなさい。

トラックリスト

01NOTHING FROM NOTHING|WELL, YOU NEEDN’T
02FAIRY TALE
03PIN TUCK
04FILL IN
05NABI’S NAPPING
06FIFTEEN
07HERO INN
08NEFERTITI|PINOCOHIO
09CONCRETE 1994
10POOH-SONG

演奏

村上“ポンタ”秀一(DS) 佐山雅弘(P) (10)水野正敏(B)

 

スピリチュアル組曲/ウイントン・マルサリス -1994年

 

ここ数年、独自の硬派路線を突っ走る若き巨匠ウィントン。ボリュームたっぷりの2枚組の新作では、教会音楽に挑戦。アメリカ黒人の伝統に敬意を表し、卓越した技術で自己の本質に迫る。比較的聴きやすい内容になったのは、とりあげた題材のせいだろう。

トラックリスト

[Disc 1]
01デヴォーショナル
02コール・トゥ・プレイヤー
03プロセッショナル
04リプレゼンタティヴ・オファーリングス
05ザ・ローズ・プレイヤー
06ヒム
07スクリプチュア
08プレイヤー:イントロダクション・トゥ・プレイヤー~イン・ディス・ハウス~コーラル・レスポンス
09ローカル・アナウンスメンツ
10オルター・コール1
11同2
[Disc 2]
01イン・ザ・スウィート・エンブレイス・オブ・ライフ
02サーモン:ファザー~サン~ホリー・ゴースト
03インヴィテイション
04リセッショナル
05ベネディクション
06アップテンポ・ポステュード
07ポット・ブレスト・ディナー

演奏

ウィントン・マルサリス(tp)ワイクリフ・ゴードン(tb)ウェス・アンダーソン(as)トッド・ウィリアムス(ts,ss)エリック・リード(p)レジナルド・ヴィール(b)ハーリン・ライリー(ds)マリオン・ウィリアムス(vo)

ウイ・リブ・ヒア/パット・メセニー -1990年代

PAT METHENY GROUP / パット・メセニー・グループ / WE LIVE HERE / ウィ・リヴ・ヒア

メセニー・ファンには、あまりにポップであるがゆえについ見過ごされがちな95年リリース作品。R&Bテイストを取り入れており、今となってはこの”軽さ”がかえってPMG史上でも貴重な瞬間だったのかもと思えてくる。「アンド・ゼン・アイ・ニュー」などはそのまま歌モノにしちゃえそうだし。

 

トラックリスト

1. ヒア・トゥ・ステイ

2. アンド・ゼン・アイ・ニュー

3. ザ・ガールズ・ネクスト・ドア

4. トゥ・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド

5. ウィ・リヴ・ヒア

6. エピソード・ダジュール

7. サムシング・トゥ・リマインド・ユー

8. レッド・スカイ

9. ストレンジャー・イン・タウン

 

 

演奏

パット・メセニー (g,g-synth)、ライル・メイズ (p,key)、スティーヴ・ロドビー (b)、ポール・ワーティコ (ds)、デイヴィッド・ブラマイアーズ (vo他)、マーク・レッドフォード (vo他)、アーマッド・マーサル (perc)

 

 

ディス・イズ・ダ・ドラム/ハービー・ハンコック -1990年代

1990年代のクラブ・ミュージックを掲示したハンコックのエレクトリック作品。1974年の『ヘッド・ハンターズ』、1983年の『フューチャー・ショック』に続いて時代を震撼させたクラブ・ミュージックの傑作。斬新なアイデアとテクノロジー。これらを有機的に結びつけたことで、再びポピュラー・ミュージック・シーンの話題を一身に集めた話題作。

 

トラックリスト

1. コール・イット95

2. ディス・イズ・ダ・ドラム

3. シューズ

4. ザ・メロディ

5. モジュバ

6. バタフライ

7. ジュジュ

8. ハンプ

9. カム・アンド・シー・ミー

10. ラバー・ソウル

11. ボ・バ・ベ・ダ

12. コール・イット95 (リミックス・ヴァージョン)

13. モジュバ (リミックス・ヴァージョン)

 

演奏

ハービー・ハンコック(synth, p, el-p, key) ウォレス・ルーニー(tp) ベニー・モウピン(ts) ワー・ワー・ワトソン(g) ビル・サマーズ、アイアート・モレイラ(per) ウィル“ロック”グリフィン

 

 

星影のステラ/チック・コリア -1990年代

チックが10年ぶりに放った94年発表のソロ・ピアノ作はファン待望のスタンダード曲集。
折々に制作してきたチックのソロ作は自作曲が中心だった。よく知られたスタンダードやセロニアス・モンク、バド・パウエルの名曲集は初めてのプロジェクト。少年時代に故郷で父親とよく演奏したエピソードも興味をそそる。

 

トラックリスト

1ラッシュ・ライフ

2ジス・ニアリー・ウォズ・マイン

3イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー

4マイ・シップ

5時さえ忘れて

6モンクス・ムード

7オブリヴィオン

8パノニカ

9サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー

10アーマンドズ・ルンバ

11ブルース・フォー・アート

12星影のステラ

13アンナ

14アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー

15スマイル

演奏

チック・コリア(p)

シャンゼリゼ劇場のミシェル・ペトルチアーニ/ミシェル・ペトルチアーニ -1990年代

94年のソロ・ライヴ。圧巻はオープニング曲で、有名曲の断片を散りばめた40分におよぶメドレーは構成の妙といい演奏の素晴らしさといい、ちょっとほかの人には真似のできないワン&オンリーのパフォーマンス。ピアニストとしての凄さを見せつける力作。

トラックリスト

[Disc 1]
01MEDLEY OF MY FAVORITE SONGS
02NIGHT SUN IN BLOIS
03RADIO DIAL / THESE FOOLISH THINGS
[Disc 2]
01I MEAN YOU / ROUND ABOUT MIDNIGHT
02EVEN MICE DANCE / CARAVAN
03LOVE LETTER
04BESAME MUCHO

演奏

ミシェル・ペトルチアーニ(p)

サトリズム/尾田悟&ハンク・ジョーンズ・グレート・ジャズ・クインテット -1994年

「サトリズム/尾田悟&ハンク・ジョーンズ・グレイト・ジャズ・クインテット」の画像検索結果

我が国におけるスイング・テナーの隠れたる第一人者、尾田悟が、ハンク・ジョーンズ、スライド・ハンプトンと組んで作った名作。アメリカにスコット・ハミルトンやハリー・アレンがいるなら、日本には尾田悟がいる。

トラックリスト

1. バーニーズ・チューン

2. ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー

3. リトル・スエード・シューズ

4. ボディ・アンド・ソウル

5. スクラップル・フロム・ジ・アップル

6. イージー・リヴィング

7. エレヴェーション

8. AK300

9. ジャスト・フレンド

 

演奏

尾田悟(TS)スライド・ハンプトン(TB)ハンク・ジョーンズ(P)アンディ・マッケイ(B)ルイス・ナッシュ(DS)

 

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