20世紀ジャズ名盤の全て

ジプシー’66/ガボール・ザボ -ガボール・ザボ

ハンガリー生まれの個性派ギタリストが1965年に吹き込んだ初リーダー作を、UHQCD仕様で再発。ビートルズやバカラックなど当時のヒットチューンを気軽に取り上げ、自身の色に染めてしまう器用さが魅力だ。(CDジャーナルより)
 
【収録曲】
 
01YESTERDAY
 
02THE LAST ONE TO BE LOVED
 
03THE ECHO OF LOVE
 
04GYPSY ’66
 
05FLEA MARKET
 
06WALK ON BY
 
07IF I FELL
 
08GYPSY JAM
 
09I’M ALL SMILES
 
【演奏】
 
ガボール・ザボ,バリー・ガルブレイス,(4)~(9)サム・ブラウン(G) 渡辺貞夫(FL) ゲイリー・マクファーランド(MARIMBA) (1)~(3)アル・スティンソン,(4)~(9)リチャード・デイヴィス(B) グラディ・テイト(DS) (1)~(3)ウィリー・ロドリゲス,(4)~(9)フランシスコ・ポーゾ(PERC)
 
【録音】
 
1965年11月

ラスト・デイト/エリック・ドルフィー -ブログ

ミンガス・グループでのツアーの後、単身欧州に渡りオランダのミュージシャンらと共演した鬼才の最晩年録音作。アルト・サックス、バス・クラリネット、フルートを縦横に操るアグレッシヴな一枚。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01EPISTROPHY
02SOUTH STREET EXIT
03THE MADRIG SPEAKS, THE PANTHER WALKS
04HYPOCHRISTMUTREEFUZZ
05YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
06MISS ANN
 
【演奏者】
 
エリック・ドルフィー(BS-CL,FL,AS) ミシャ・メンゲルベルク(P) ジャック・ショールス(B) ハン・ベニンク(DS)
 
【録音年】
 
1964.4

アウト・トゥ・ランチ/エリック・ドルフィー -ブログ

収録フリー・ジャズや前衛的という範疇に留まらないのがドルフィーの独特な持ち味。セッションマンとしての成果もその柔軟性を示している。1964年のベルリン没前の最後のアメリカ録音となり、ドルフィーの主張が聴ける唯一のもの。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01HAT AND BEARD
02SOMETHING SWEET, SOMETHING TENDER
03GAZZELLONI
04OUT TO LUNCH
05STRAIGHT UP AND DOWN
 
【演奏者】
 
エリック・ドルフィー(FL,AS,BS-CL) フレディ・ハバード(TP) ボビー・ハッチャーソン(VIB) リチャード・デイヴィス(B) トニー・ウィリアムス(DS)
 
【録音年】
 
1964.2

カーク・イン・コペンハーゲン/ローランド・カーク -ブログ


盲目の巨人、ローランド・カークの白熱ライブ盤。舞台は「ヨーロッパのブルー・ノート」と呼ばれたデンマークはコペンハーゲンのクラブ・モンマルトル。同じく盲目の巨人、ピアニストのテテ・モントリューらヨーロッパの俊英達を従えカークが吹きに吹きまくる。カークといえば複数の管楽器ー時にはゴムホースさえ用いたーを同時に口にくわえて演奏するという特異なスタイルでつと知られており、色物扱いされがちだが、本盤を聴けばカークがいかに優れたプレイヤーであるかということが一聴してわかるであろう。とりわけ’Mingus – Grif Song’における逞しいテナー・サックス・ソロは傑出しており、テナー・ソロ後のソプラノ・サックスとテナーによる「一人掛け合い」なども面白い。また、エリントン・ナンバーとして、ないしはボリス・ヴィアン原作の、近年公開された映画のタイトルとして広く認知されている’Mood Indigo’では3本のホーン楽器を同時に吹奏し、「一人オーケストラ」を演じている。まさにカークの面目躍如である。また、カークを支えるテテ以下のリズム・セクションの堅実なサポートも見逃せない。とりわけ’Mood Indigo’におけるテテのピアノ・ソロは耳がとろけてしまいそうなほど甘美で美しく、聴いていて涙せずにはいられない。1963年10月ー半ば冬に差し掛かったコペンハーゲンの夜が熱く燃えた。(Jazz Misty)

【収録曲】

01. Narrow Bolero (Roland Kirk)

02. Mingus – Grif Song (Roland Kirk)
03. The Monkey Thing (Roland Kirk)
04. Mood Indigo (Duke Ellington, Barney Bigard, Irving Mills) 
05. Cabin In The Sky (Vernon Duke (music) / John Latouche (lyrics)) 
06. On The Corner Of KIng And Scott Streets (Roland Kirk) 

【演奏者】

Roland Kirk (tenor sax, stritch, manzello, flute, siren)


Tete Montoliu (piano)


Niels Henning Orsted Pedersen or Don Moore (bass)


J.C. Moses (drums)


Sonny Boy Williamson II [as Big Skol] (harmonica) #3

 

【録音年】

1963.10

リトル・ジョニーC/ジョニー・コールズ -ブログ

叙情派トランペッター、ジョニー・コールズがブルーノートに残した唯一のアルバム。ジョー・ヘンダーソンのペンによるロック調「ホーボー・ジョー」などハートフルな演奏を聴かせる。名コンポーザー/ピアニスト、デューク・ピアソンがオリジナル5曲を提供。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01LITTLE JOHNNY C

02HOBO JOE

03JANO

04MY SECRET PASSION

05HEAVY LEGS

06SO SWEET MY LITTLE GIRL

【演奏】

ジョニー・コールズ(TP) レオ・ライト((1)~(3)(5)(6)AS,(4)FL) ジョー・ヘンダーソン(TS) デューク・ピアソン(P) ボブ・クランショウ(B) (1)~(3)ウォルター・パーキンス,(4)~(6)ピート・ラロカ(DS)

【録音】

(1)~(3)1963年7月 (4)~(6)1963年8月

イパネマの娘/アントニオ・カルロス・ジョビン -1963年

ジョアン・ジルベルトとともにボサ・ノヴァを世界に広めたジョビンの1963年録音の代表作。ジョビンが奏でるクールなピアノとクラウス・オガーマンの温かなアレンジが魅力的な、インスト版ジョビン・スタンダード集だ。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01THE GIRL FORM IPANEMA

02O MORRO

03おいしい水

04DREAMER

05FAVELA

06INSENSATEZ

07CORCOVADO

08ONE NOTE SAMBA

09MEDITATION

10ジャズ・サンバ

11CHEGA DE SAUDADE

12DESAFINADO

【演奏】

アントニオ・カルロス・ジョビン(P,G) クラウス・オガーマン(指揮) ジミー・クリーヴランド(TB) レオ・ライト(FL) 他

【録音】

1963年5月

エリック・ドルフィー・メモリアル・アルバム -ブログ

ドルフィーのソロ”LOVE ME”を含む全4曲収録。ウディ・ショウ、クリフォード・ジョーダン他が参加したアルバム。

【収録曲】

01Jitterbug Waltz

02Music Matador

03 Alone Together

04 Love Me

【演奏】

ERIC DOLPHY(as,fl,bcl)/ROBERT HUTCHERSON(vib)/WOODY SHAW,JR(tp)/J.C.MOSES(ds)/PRINCE LASHA(fl)/RICHARD DAVIS(b)ほか

【録音】

1963年5,6月

ザ・ボディ・アンド・ソウル/フレディ・ハバード -フレンチ・ホルン

フレディ・ハバードの闊達なトランペットが堪能できるインパルス盤。ドルフィーやショーターといった人気と実力を兼ね備えた面々との共演で、ハードバップから一歩進んだ先鋭的なジャズが展開される。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01BODY AND SOUL

02CARNIVAL (MANHA DE CARNAVAL)

03CHOCOLATE SHAKE

04DEDICATED TO YOU

05CLARENCE’S PLACE

06ARIES

07SKYLARK

08I GOT IT BAD AND THAT AIN’T GOOD

09THERMO

【演奏】

フレディ・ハバード,クラーク・テリー,アーニー・ロイアル,アル・デリシ,エド・アームール,リチャード・ウィリアムス(TP) ジュリアス・ワトキンス,ボブ・ノーザーン(HR) エリック・ドルフィー(AS,FL) ジェローム・リチャードソン(TS,BRS) ウェイン・ショーター,セルドン・パウエル(TS) チャールス・デイヴィス(BRS) シダー・ウォルトン(P) レジー・ワークマン(B) フィリー・ジョー・ジョーンズ,ルイ・ヘイズ(DS) 他

【録音】1963年3月・5月

黒い聖者と罪ある女/チャールス・ミンガス -1963年

ミンガス自身が「エスニック・フォークダンス」と呼んだ11人編成の音絵巻。彼の代表作のひとつに数えられている1963年の録音で、ジャズを起点として生まれたオーケストラ作品としては珠玉の一枚。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01TRACK A – SOLO DANCER

02TRACK B – DUET SOLO DANCERS

03TRACK C – GROUP DANCERS

04MODE D – TRIO AND GROUP DANCERS|MODE E – SINGLE SOLOS AND GROUP DANCE|MODE F – GROUP AND SOLO DANCE

【演奏】

チャールス・ミンガス(B,P) ロルフ・エリクソン,リチャード・ウィリアムス(TP) クェンティン・ジャクソン(TB) ドン・バターフィールド(TUB) ジェローム・リチャードソン(SS,BRS,FL) ディック・ヘイファー(TS,FL) チャーリー・マリアーノ(AS) ジャッキー・バイアード(P) ジェイ・バーリナー(G) ダニー・リッチモンド(DS)

【録音】

1963年1月

アウト・オブ・ジ・アフターヌーン/ロイ・ヘインズ -1962年

コルトレーンからメセニーまでさまざまなアーティストと共演した唯一無二のドラマー、ロイ・ヘインズ。等しく強烈な個性を放つローランド・カークを迎えた今作は、彼の長いキャリアの中においても間違いなく代表作に値する。

(CDジャーナルより)

【収録曲】

01MOON RAY

02FLY ME TO THE MOON

03RAOUL

04SNAP CRACKLE

05IF I SHOULD LOSE YOU

06LONG WHARF

07SOME OTHER SPRING

【演奏】

ロイ・ヘインズ(DS) ローランド・カーク(TS,MANZELLO.STRITCH,FL) トミー・フラナガン(P) ヘンリー・グライムス(B)

【録音】

1962年5月

カンサス・シティ7/カウント・ベイシー -1962年

カウント・ベイシーがスモール・グループで残した1962年の貴重な名盤。自己の楽団でなじみのサド・ジョーンズやフランク・ウェスら管奏者のソロが堪能できるほか、ベイシー自身のピアノ・ソロも楽しめる。

(CDジャーナルより)

【収録曲】

01オー・レディ・ビー・グッド

02シークレッツ

03アイ・ウォント・ア・リトル・ガール

04シュー・シャイン・ボーイ

05カウンツ・プレイス

06セネター・ホワイトヘッド

07タリー・ホー・ミスター・ベイシー

08ホワッチャ・トーキン

【演奏】

カウント・ベイシー(P,OG) サド・ジョーンズ(TP) フランク・フォスター(TS) エリック・ディクソン(TS,FL) フレディ・グリーン(G) ソニー・ペイン(DS) フランク・ウェス(FL)

【録音】

1962年3月

ビレッジ・ゲートのハービー・マン -1961年

グルーヴ感いっぱいの名曲「カミン・ホーム・ベイビー」の大ヒットで知られるハービー・マンの代表作。

(Warner Music Japan より)

  1. カミン・ホーム・ベイビー
  2. サマータイム
  3. イット・エイント・ネセサリリー・ソー

【演奏者】

ハービー・マン(fl)ヘイグッド・ハーディ(vib)アーメド・アブドゥル・マリク(b)ベン・タッカー(b 2のみ)ルディ・コリンズ(ds)レイ・マンティラ、チーフ・ベイ(perc)


【録音】

1961年11月17日ニューヨーク『ヴィレッジ・ゲイト』でのライヴ

エリック・ドルフィー・イン・ヨーロッパVol.1 -1961年

ドルフィーが単身渡欧した際、コペンハーゲンで吹き込まれたライヴ音源。フルートで始まる冒頭曲、バスクラリネットのみによるソロ「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」など印象的な楽曲が多数。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01HI FLY

02GLAD TO BE UNHAPPY

03GOD BLESS THE CHILD

04OLEO

【演奏】

エリック・ドルフィー((3)(4)BS-CL,(1)(2)FL) (1)チャック・イスラエル,(2)(4)(B) (2)(4)ベント・アクセン(P) (2)(4)ヨルン・エルニフ(DS)

【録音】

1961年9月

渡辺貞夫 -1961年

日本のジャズ・レジェンド、渡辺貞夫の記念すべきファースト作。バークリー音楽院に留学する直前の1961年に吹き込まれたもので、チャーリー・パーカーで知られるブルース他を若手らしからぬ腕前で披露。

(CDジャーナルより)

【収録曲】

01DEL SASSER

02ROMANADE

03NOW’S THE TIME

04JUST IN TIME

05GREASY

06M & M

07AMEN

08MY ELEGY

【演奏】

渡辺貞夫(AS,FL) 仲野彰(TP) 八城一夫(P) 原田政長(B) 長谷川昭弘,(2)(6)(7)猪俣猛(DS)

【録音】

1961年8月

アット・ニューポート’61/クインシー・ジョーンズ -1961年

数々の名演を生んだニューポート・ジャズ祭の音源。1961年録音の本作は、当時のクインシーのハイライト的な楽曲を押さえつつ、フィル・ウッズらによるライヴならではの開放的かつ臨場感あふれる演奏を堪能できる。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01MEET B.B.

02THE BOY IN THE TREE

03EVENING IN PARIS

04AIR MAIL SPECIAL

05LESTER LEAPS IN

06G’WON TRAIN

07BANJA LUKA

【演奏】

クインシー・ジョーンズ・オーケストラ ジョー・ニューマン(TP) カーティス・フラー(TB) ジュリアス・ワトキンス(HR) フィル・ウッズ(AS) ジェローム・リチャードソン,エリック・ディクソン(FL,TS) パティ・ボウン(P) レス・スパン(FL,G) アート・デイヴィス(B) スチュ・マーティン(DS) 他

【録音】

1961年7月

エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイブ・スポットVol.2 -1960年

エリック・ドルフィーを語る上で欠かすことのできないライヴの第2集。わずか2曲と侮るなかれ、メンバー各人の神がかり的な快演が堪能できる。ブッカー・リトルが自身のオリジナル曲で激しく燃える。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01AGGRESSION

02LIKE SOMEONE IN LOVE

【演奏】

エリック・ドルフィー(FL,BS-CL) ブッカー・リトル(TP) マル・ウォルドロン(P) リチャード・デイヴィス(B) エド・ブラックウェル(DS)

【録音】

1961年7月

ホエア?/ロン・カーター -1961年

名ベーシスト、ロン・カーターの初リーダー作。(1)ではベースとチェロによるアプローチもみせる。室内楽的アンサンブルを取入れながらも、新たなる創作意欲を感じさせるアルバムだ。エリック・ドルフィーは4曲に参加、早くも非凡な音楽性を伝えている。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01ラリー

02ベース・デュエット

03朝日のようにさわやかに

04ホエア

05イエス・インディード

06ソーサー・アイズ

【演奏】

ロン・カーター(b,vc)エリック・ドルフィー(b―cl,as,fl)マル・ウォルドロン(p)ジョージ・デュヴィヴィエ(b)チャーリー・パーシップ(ds)

【録音】

1961年6月

プレンティ・オブ・ホーン/テッド・カーソン -1961年

カーソンが残した名盤中の名盤。かつては非常に貴重な1枚だったが、いまでは容易に入手が可能となった。当時のフリーと伝統的なジャズの中間をいくような演奏からは、彼がユニークな才能の持ち主であったことが窺える。カーソンの代表的な1枚だ。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01キャラヴァン

02ノスラック・ワルツ

03ザ・シングス・ウィ・ディド・ラスト・サマー

04デムス・ブルース

05アーマ

06フラッテド・フィフス

07バリ・ハイ

08アンチーブ

09ミスター・テディ

【演奏】

テッド・カーソン(tp)ジミー・ギャリソン(b)ケニー・ドリュー(p)ビル・バロン(ts)ロイ・ヘインズ,(5)(8)ピート・ラロッカ(ds)エリック・ドルフィー(fl)

【録音】

1961年4月

ブルースの真実/オリバー・ネルソン -1961年

オリヴァー・ネルソン自身にとってもインパルスにとってもハイライトとなった1961年の傑作。ドルフィーにハバード、さらにはビル・エヴァンスにロイ・ヘインズと、信じられないメンツが顔をそろえ、ぶつかり合う。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01STOLEN MOMENTS

02HOE-DOWN

03CASCADES

04YEARNIN’

05BUTCH AND BUTCH

06TEENIE’S BLUES

【演奏】

オリヴァー・ネルソン(AS,TS) エリック・ドルフィー(AS,FL) フレディ・ハバード(TP) ジョージ・バーロウ(BRS) ビル・エヴァンス(P) ポール・チェンバース(B) ロイ・ヘインズ(DS)

【録音】

1961年2月

ファー・クライ/エリック・ドルフィー -1960年代

至上無二のパートナー、ブッカー・リトルが参加。敬愛するバードへのトリビュートということもあり、ファイヴ・スポットの炸裂さはないものの、親しみやすい雰囲気の名盤。

【収録曲】

01 MRS. PARKER OF K.C.

02 ODE DO CHARLIE PARKER

03 FAR CRY

04 MISS ANN

05 LEFT ALONE

06 TENDERLY

07 IT’S MAGIC

08 SEREN

【演奏】

エリック・ドルフィー(AS,B-CL,FL)(1)~(5)(7)(8)ブッカー・リトル(TP)(1)~(5)(7)(8)ジャッキー・バイアード(P)(1)~(5)(7)(8)ロン・カーター(B)(1)~(5)(7)(8)ロイ・ヘインズ(DS)

【録音】

1960年12月

ベルリン・コンサート/エリック・ドルフィー -1961年

名作『ファイブ・スポット』発表のほぼひと月後のライヴを収録。ドルフィーの圧巻のソロが堪能できる作品。実際には4年あまりの活動で共演作も含めると作品は少なくないが、本作は聴きやすい仕上がりだ。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01HOT HOUSE

02WHEN LIGHTS ARE LOW

03GEEWEE

04GOD BLESS THE CHILD

05HI – FLY

06THE MEETING

07I’LL REMEMBER APRIL

【演奏】

エリック・ドルフィー(FL,BS-CL,AS) ベニー・ベイリー(TP) ペプシ・アウア(P) ジョージ・ジョイナー(B) バスター・スミス(DS)

【録音】

1961年8月

アウト・ゼア/エリック・ドルフィー -1960年

1960年に録音されたリーダー・セッション2作目。チェロ、ベース、ドラムスを従えたユニークなクァルテットが奏でる情緒とパッションが溶けたバッキングにのって、ドルフィーは4種の楽器を吹き分ける。

(CDジャーナルより)

【収録曲】

01OUT THERE

02SERENE

03THE BARON

04ECLIPSE

0517 WEST

06SKETCH OF MELBA

07FEATHER

【演奏】

エリック・ドルフィー(AS,FL,BS-CL 他) ロン・カーター(VC) ジョージ・デュヴィヴィエ(B) ロイ・ヘインズ(DS)

【録音】

1960年8月

ルッキン・アヘッド/ケン・マッキンタイヤー -1960年

曲の構成にも重きを置いたマッキンタイヤーの音楽は一見複雑だが、そこには豊かな情感が溢れていて、聴けば聴くほどその魅力にとりつかれてしまう。ドルフィーを加えた本作で、彼とドルフィーの違いがよくわかる。(2000masterpiecesofJAZZ より)

【収録曲】

01ラウティア

02カートシー

03ジョーズ・チューン

04ゼイ・オール・ラフト

05ヘッド・シェイキン

06ディアンナ

【演奏】

エリック・ドルフィー(as)(fl)ケン・マッキンタイヤー(as)(fl)ウォルター・ビショップ(p)サム・ジョーンズ(b)アート・テイラー(ds)

【録音】

1960年

アウトワード・バウンド/エリック・ドルフィー -1960年

特異な音楽性と新しい抒情的な世界の誕生を告げる、ドルフィーの鮮烈な初リーダー作。サウンド・クリエイターとしての第1歩を踏み出し、ジャズの新境地を拓いたドルフィーの傑作だ。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01G.W.

02GREEN DOLPHIN STREET

03LES

04245

05GLAD TO BE UNHAPPY

06MISS TONI

07G.W.

08245

09APRIL FOOL

(7)(8)(9)ボーナストラック

【演奏】

エリック・ドルフィー(AS,BS-CL,FL) フレディ・ハバード(TP) ジャッキー・バイアード(P) ジョージ・タッカー(B) ロイ・ヘインズ(DS)

【録音】

1960年4月

ザ・グレート・ワイド・ワールド・オブ・クインシー・ジョーンズ -1950年代

あまり注目されることのない1950年代のクインシー作品。実際のところ、本エマーシー盤においても彼のオリジナル曲が一曲もないのはちょっとした驚きだが、それでもフィル・ウッズらによるバピッシュなソロは聴く価値あり。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01 LESTER LEAPS IN

02 GHANA

03 CARAVAN

04 EVERYBODY’S BLUES

05 CHEROKEE

06 AIR MAIL SPECIAL

07 THEY SAY IT’S WONDERFUL

08 CHANT OF THE WEED

09 I NEVER HAS SEEN SNOW

10 EESOM

【演奏】

クインシー・ジョーンズ・アンド・ヒズ・オーケストラ:クインシー・ジョーンズ(指揮) アーニー・ロイヤル,アート・ファーマー,リー・モーガン(TP) ジミー・クリーヴランド,アービー・グリーン(TB) ジュリアス・ワトキンス(HR) フィル・ウッズ(AS) ジェローム・リチャードソン(FL,TS) サヒブ・シハブ(BRS) パティ・ボウン(P) レス・スパン(FL,G) 他

【録音】

1959年11月

チェット/チェット・ベイカー -1950年代

ビル・エヴァンス、ケニー・バレルらの参加を得て、聴く者をリリカルで甘美な世界へと誘うチェットの絶品バラード集。チェット作品の中で最も美しいと言われるジャケットも魅力的。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01ALONE TOGETHER

02HOW HIGH THE MOON

03IT NEVER ENTERED MY MIND

04’TIS AUTUMN

05IF YOU COULD SEE ME NOW

06SEPTEMBER SONG

07YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO

08TIME ON MY HANDS (YOU IN MY ARMS)

09YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC

10EARLY MORNING MOOD

(10)ボーナストラック

【演奏】

チェット・ベイカー(TP) ペッパー・アダムス(BS) ハービー・マン(FL) ケニー・バレル(G) ビル・エヴァンス(P) ポール・チェンバース(B) コニー・ケイ,フィリー・ジョー・ジョーンズ(DS)

【録音】

(1)~(3)(5)~(7)(10)1958年12月 (4)(8)(9)1959年1月

ケリー・ブルー/ウイントン・ケリー -楽器

印象的なイントロで始まるタイトル曲に魅せられた方も多いだろう、モダン・ジャズの大人気盤。ケリーの美しいタッチが魅力の作品で、センスよく、ドライヴ感あふれるフレーズが素晴らしい。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01KELLY BLUE

02SOFTLY, AS IN A MORNING SUNRISE

03ON GREEN DOLPHIN STREET

04WILLOW WEEP FOR ME

05KEEP IT MOVING

06OLD CLOTHES

07DO NOTHIN’ TILL YOU HEAR FROM ME

08KEEP IT MOVING

【演奏】

ウィントン・ケリー(P) ポール・チェンバース(B) ジミー・コブ(DS) (1)(5)(8)ナット・アダレイ(COR) ベニー・ゴルソン(TS) ボビー・ジャスパー(FL)

【録音】

(1)(5)(8)1959年2月 (2)~(4)(6)(7)1959年3月

シング・アロング・ウィズ・ベイシー/ランバート・ヘンドリックス&ロス -1950年代

ベイシー楽団の演奏をヴォーカリーズで表現した“ランバート、ヘンドリックス&ロス”が、御大に招かれて共演した名盤。卓越したコーラス・アンサンブルとソロの技量は、いつ聴いても驚愕。(CDジャーナルより)

【収録曲】

01JUMPIN AT THE WOODSIDE

02GOING TO CHICAGO BLUES

03TICKLE TOE

04LET ME SEE

05EVERY TUB

06SHORTY GEORGE

07RUSTY DUSTY BLUES

08THE KING

09SWINGIN’ THE BLUES

10LI’L DARLIN

【演奏】

カウント・ベイシー(P) サド・ジョーンズ,ジョー・ニューマン,スヌーキー・ヤング,ウェンデル・カリー(TP) ヘンリー・コーカー,アル・グレイ,ベニー・パウエル(TB) マーシャル・ロイヤル(CL,AS) フランク・ウェス(AS,TS,FL) フランク・フォスター,エディ“ロックジョウ”デイヴィス(TS) チャーリー・フォークス(BSR) フレディ・グリーン(G) エディ・ジョーンズ(B) ソニー・ペイン(DS) デイヴ・ランバート,アニー・ロス,(1)~(6)(8)(9)ジョン・ヘンドリックス,(2)(5)(7)(9)ジョー・ウィリアムス(VO)

【録音】1958年9月

ヒップ・ハープ/ドロシー・アシュビー -1950年代

ジャズ・ハープの第一人者的存在のアシュビー。際立ったうまさの中にメロウな響き、つま弾きが詰まった7000番代の名盤。ヒップホップ・プロダクションとしても必須。(CDジャーナルより)

【収録曲】01PAWKY

02MOONLIGHT IN VERMONT

03BACK TALK

04DANCING IN THE DARK

05CHARMAINE

06JOLLITY

07THERE’S A SMALL HOTEL

【演奏】ドロシー・アシュビー(HP)フランク・ウェス(FL)ハーマン・ライト(B)アート・テイラー(DS)

【録音】1958年3月

ハービー・マン~サム・モスト・クインテット -1950年代

フルート2本による編成だが、バトル物ではなく瀟洒なジャズ。後年と違ってこの当時のハービー・マンはオーソドックスなプレイを聴かせるメインストリーマーだった。ジョー・ピューマのギターも趣味がよく、どこか室内楽的雰囲気も漂うスマートな演奏。
フルート・デュオを徹底して生かした、スリリングで楽しいアルバム。曲もスタンダード中心で親しみやすい。今回世界初CD化というのをお忘れなく。(CDジャーナルより)

【収録曲】
01 FASCINATING RHYTHM
02 WHY DO I LOVE YOU?
03 IT’S ONLY SUNSHINE
04 LOVE LETTERS
05 LET’S GET AWAY FROM IT ALL
06 FLYING HOME
07 I’LL REMEMBER APRIL
08 EMPATHY
09 IT MIGHT AS WELL BE SPRING
10 JUST ONE OF THOSE THINGS
11 SEVEN COME ELEVEN

【演奏】
ハービー・マン,サム・モスト(FL) ジョー・ピューマ(G) ジミー・ギャノン(B) リー・クレインマン(DS)

【録音】
1955年10月

モダン・デイ・ジャズ・ストーリー/コートニー・パイン -1990年代

ブリティッシュ・ジャズの第一人者がNYで発信した、ジャズとDJを掛け合わせたアルバム。プログラミングも2割含まれ、今の技術で70年代のムーヴメントを再編しようという試みの意欲作だ。オリジナル曲も過去の名曲に似せ、当時の雰囲気がよく伝わる。

トラックリスト

01PRELUDE – THE WATER OF LIFE
02THE 37TH CHAMBER
03DON’T ‘XPLAIN (JAZZ FLEX SLICE)
04DAH BLESSING
05IN THE GARDEN OF EDEN
06CREATION STEPPER
07AFTER THE DAMAJA
08ABSOLUTION
09EACH ONE (MUST) TEACH ONE
10THE UNKNOWN WARRIOR
11I’VE KNOWN RIVERS
12OUTRO – GUIDING LIGHT
13PRINCE OF PIECE
14DON’T ‘XPLAIN (DARK VERSION)

演奏

コートニー・パイン(SS,TS,FL) ジュリ・アレン(P,OG) チャーネット・モフェット(B) ロニー・バラージュ(DS,PERC) DJポゴ(TURNTABLE) エディ・ヘンダーソン(TP) カサンドラ・ウィルソン(VO) マーク・ホイットフィールド(G)

インソムニア/トーマス・チェイピン -1990年代

チェイピンは、現代最先端のジャズを演出する”ニッティング・ファクトリー”育ちのアルト奏者。本作からは、黒人とは別の角度から表現の可能性を模索する彼の探究心が聴こえてくる。早すぎた死が惜しまれる。

 

アーティスト:トーマス・チェイピン(as,fl)マリオ・パヴォーン(b)マイケル・サリン(ds)アル・ブライアント,フランク・ロンドン(tp)カーティス・フォルクス(tb)マーカス・ロジャス(チューバ)他

 

収録曲:

01パンテオン
02インソムニア
03イクアトリア
04トリオ1
05クーデタ
06トリオ2
07ゴルゴ・サム
08イオタ

プレイ・スタンダーズ/ゲイリー・トーマス~パット・メセニー -1990年代

怪物トーマスと、自由の人メセニーが、よってたかってスタンダードを粉砕した問題作。好きか嫌いかは別として、当時のお手軽スタンダード・ブームに一石を投じた作品として無視はできない。メセニーの狂乱ぶりに唖然。

 

アーティスト:ゲイリー・トーマス(ts,ss,fl)パット・メセニー(g)ティム・マーフィー(p)アンソニー・コックス(b)テリ・リン・キャリントン(ds)スティーヴ・モス(perc)

 

収録曲:

01エンジェル・アイズ
02ザ・ベスト・シング・フォー・ユー
03ラッシュ・ライフ
04バイ・バイ・ベイビー
05ラメント
06ピース
07イッツ・ユー・オア・ノー・ワン
08ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ

アフリカン・エクスチェンジ・スチューデント/ケニー・ギャレット -1990年代

アトランティックにおけるギャレットの第2弾。前作『プリズナー・オブ・ラブ』はこの人のポップな側面をアピールした作品だったが、これはギンギンのストレート・アヘッド路線である。図太いアルトが腹に響く。

 

アーティスト:ケニー・ギャレット(AS,FL,VO)マルグリュー・ミラー(P) チャーネット・モフェット,ロン・カーター(B)トニー・リーダス,エルヴィン・ジョーンズ(DS)ルディ・バード,ティト・オケイシオ,スティーヴ・ソーントン(PERC)

 

収録曲:

01JA HED
02MACK THE KNIFE
03AFRICAN EXCHANGE STUDENT
04SOMEDAY WE’LL ALL BE FREE
05ONE WORLD THROUGH
06STRAIGHT STREET
07SHAW
08LULLABY OF ISFAHAN
09ONE FINGER SNAP
10YOUR COUNTRY-NESS
11NOSTRADAMUS

アメリカ/ジョージ・アダムス -1989年

前作『ナイチンゲール』の続編ともいうべき内容で、アメリカ人の琴線に触れる曲というか、心の友というような曲を集めたアメリカ讃歌だ。無骨だが豪快かつ悠々と歌うテナーがアメリカのおおらかさに通じるようだ。

 

アーティスト:ジョージ・アダムス(ts,fl,vo)ヒュー・ロウソン(p)セシル・マクビー(b)マーク・ジョンソン(ds)

 

収録曲:

01アメリカ・ザ・ビューティフル
02テネシー・ワルツ
03モティヴェイション
04故郷の人々
05ジー・ベイビー
06ボールゲームに連れてって
07ユー・アー・マイ・サンシャイン
08わが心のジョージア
09ハヴ・ユー・サンクト・アメリカ
10星条旗

バイ・エニー・ミーンズ・ネセサリー/ゲイリー・トーマス -1989年

マイルスの元で腕を挙げたトーマスがディジョネットのスペシャル・エディションに在籍中に録音した3枚目のリーダー作。メンバーに統一感が感じられないが、そこが混沌としたハードな世界を構築したともいえるだろう。

 

アーティスト:ゲイリー・トーマス(ts,fl,syn)ティム・マーフィー(p,syn)アンソニー・コックス(b)デニス・チェンバース(ds)(7)(9)グレッグ・オズビー(as,syn)(1)(3)(8)ジョン・スコフィールド,(6)(8)ミック・グッドリック(g)(4)(5)(7)ジェリ・アレン(p,syn)(1)(2)(4)(6)(7)(8)ナナ・ヴァスコンセロス(perc)

 

収録曲:

01バイ・エニー・ミーンズ・ネセサリー
02コンティニュアム
03ユア・アンダー・アレスト
04ポテンシャル・ハザード
05トゥ・ザ・ヴァニシング・ポイント
06スクリーン・ジェム
07ジャナーラ
08アット・リスク
09アウト・オブ・ハームズ・ウェイ

ナイチンゲール/ジョージ・アダムス -1988年

普段は過激でパワフルなアダムスが自己主張をセーブして、じっくりとハートを歌いこんだような作品。ワン・ホーン・カルテットなので、その真摯な態度と傑出した曲の理解度が浮き彫りになり、深い感銘を受ける。

 

アーティスト:ジョージ・アダムス(ts,ss,fl)ヒュー・ロウソン(p)シローン(b)ヴィクター・ルイス(ds)

 

収録曲:

01明日に架ける橋
02この素晴らしき世界
03クライ・ミー・ア・リヴァー
04バークリー広場のナイチンゲール
05ムーン・リヴァー
06プレシャス・ロード・テイク・マイ・バンド
07オール・マン・リヴァー
08ゴーイング・ホーム (家路)

プレイズ・マイルス・アンド・ギル/高橋達也と東京ユニオン -1988年

マイルスとギル・エバンスが共演した名曲の数々をデビッド・マシューズのアレンジで東京ユニオンが演奏するという企画物。チューバやホルンなどギルのアレンジにも迫るマシューズのペンがさえ、演奏も秀逸だ。

 

アーティスト:高橋達也(ts,fl)と東京ユニオン

 

収録曲:

01イレブン
02ザ・ミーニング・オブ・ザ・ブルース
03パブリシティ
04アランフェス協奏曲
05マイルス・アヘッド
06ベスよお前は俺のもの
07ゴーン
08ゴーン・ゴーン・ゴーン
09サマータイム

アフリカン・フラワー/ジェームス・ニュートン -1985年

ニュートンは70年代に登場したフルートの新星で、本作で一躍注目を集めた。バイオリンやバイブを加えたユニークな編成とアレンジで、有名なエリントン・ナンバーに新鮮な息吹を与え、現代風に蘇っている。

 

アーティスト:ジェイムス・ニュートン(fl)オル・ダラ(cor)アーサー・ブライス(as)ジョン・ブレイク(vn)ローランド・ハナ(p)リック・ロージー(b)ビリー・ハート(ds)

 

収録曲:

01黒と茶の幻想
02ヴァージン・ジャングル
03ストレンジ・フィーリング
04アフリカン・フラワー
05コットンテイル
06ソフィスティケイテッド・レディ
07パッション・フラワー

〈録音〉
1985年

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