パラレル・リアリティーズ/ジャック・デジョネット -ギター
名義上はデジョネットのリーダー作ではあるが、本質的にはパット・メセニー、ハービー・ハンコックの三者対等のグループ・コンセプトと考えるべきだ。中でも絶好調のメセニーのプレイには目を見張るものがある。
アーティスト:ジャック・ディジョネット(DS,KEY) パット・メセニー(G,SYN-G) ハービー・ハンコック(P,KEY)
収録曲:
名義上はデジョネットのリーダー作ではあるが、本質的にはパット・メセニー、ハービー・ハンコックの三者対等のグループ・コンセプトと考えるべきだ。中でも絶好調のメセニーのプレイには目を見張るものがある。
アーティスト:ジャック・ディジョネット(DS,KEY) パット・メセニー(G,SYN-G) ハービー・ハンコック(P,KEY)
収録曲:
マンハッタン・トランスファーの音楽性に多大な影響を与えたジョン・ヘンドリックスはボーカリーズの大御所だ。しかしベテランの円熟味よりも、若手のような溌剌としてチャレンジ精神を持ち続ける姿勢には脱帽だ。
アーティスト:ジョン・ヘンドリックス,ジョージ・ベンソン,アル・ジャロウ(vo)トミー・フラナガン(p)ジョージ・ムラツ(b)ジミー・コブ(ds)他
収録曲:
映画のサウンドトラックだが、そのための作曲はなく、すべてスタンダード・ナンバー。実際に映画では使われていないトラックも多く、映画を離れても楽しめる内容だ。ボーカルもピアノも脂が乗りきって絶好調だ。
アーティスト:ハリー・コニックJr.(P,VO) ベン・ウルフ(B) ジェフ・ワッツ(DS) フランク・ウェス(TS) ジェイ・バーリナー(G) マーク・シャイマン(P)
収録曲:
ブルーノート時代のペトルチアーニはまさに絶頂期だ、飛ぶ鳥を落とす勢いで次々に名盤を生み出した。本作ではエレクトリック・ピアノを大胆かつ大幅にフューチャー、フュージョン色を強めて新境地を切り開いている。
アーティスト:ミシェル・ペトルチアーニ(P,SYN,OG,VO)タニア・マリア(VO)エディ・ゴメス(B)レニー・ホワイト(DS)アンソニー・ジャクソン(EL-B) 他
収録曲:
ボサノバを歌う限り、JC・ジョビンの音楽は避けて通れないバイブルのような存在だ。イリアーヌも過去のボサノバ・シンガーに影響を受けつつも、自己の個性をジョビンの音楽に見事に反映させた独創性が感じられる。
アーティスト:イリアーヌ(P,VO) エディ・ゴメス(B) ナナ・ヴァスコンセロス(PERC) ジャック・デジョネット(DS)
収録曲:
フリー・ジャズの雄オーネット・コールマンの作品を、欧州の優秀なミュージシャンを集め、巧妙なアレンジで見事なアンサンブルを聴かせた問題作。難解に聞こえるオーネットの曲がどこかポップな味わいすら感じる。
アーティスト:アルド・ロマーノ(DS) フランコ・ダンドレア(P) パオロ・フレズ(TP,FLH,他)フリオ・ディ・キャストリ(B)
収録曲:
ドイツ出身のキューンは欧州のクラシックの伝統から現代音楽、フリー・ジャズやロックまで幅広い音楽を吸収し、ストレート・アベッドなジャズに回帰したわけだが、本作ではそれらの要素を凝縮した見事な名演だ。
アーティスト:ヨアヒム・キューン(p)ダニエル・ユメール(ds)J.F.ジェニー・クラーク(b)
収録曲:
スタンダードを演奏するために結成された当グループも、回を重ねるごとに軌道修正を加えながら、より緻密で濃厚なインター・プレイを展開し、充実したものになった。まさに脂の乗った充実期のライブといえるだろう。
アーティスト:キース・ジャレット(P) ゲイリー・ピーコック(B) ジャック・ディジョネット(DS)
収録曲:
マルサリスのスタンダード・シリーズの第3段。父エリスとの共演盤だ。さすがに親子共演ということもあり、トランペットのワン・ホーン・カルテットという難しさを微塵も感じさせず、リラックスした味わいがある。
アーティスト:ウイントン・マルサリス(TP,VO) エリス・マルサリス(P) レジナルド・ヴィール(B) ハーリン・ライリー(DS)
収録曲:
ウィランとマル・ウォルドロンの顔合わせはいかにも日本人好みだ。すべてフランスにちなんだ名曲ばかりで、独特のフレンチ・ムードもいい。安易な企画のようにも見えるが、緻密な構成で緊張感溢れる名演揃いだ。
アーティスト:バルネ・ウィラン(ts,ss)マル・ウォルドロン(p)スタッフォード・ジェイムス(b)エディ・ムーア(ds)
収録曲:
60年代にフリー・ジャズ・シーンに有望な新人として登場したシェップも最近はバラード・プレイに新境地を開拓している。本作は過渡期の録音で、デイビスの革新的なベーシストと、ユニークなデュオを聴かせてくれる。
アーティスト:アーチー・シェップ(ts)リチャード・デイヴィス(b)
収録曲:
ジーン・アモンズを彷彿させる豪快なスタイルを持つ今津の本格派デビュー作。すべてオリジナルで固めて、ワン・ホーンで持ち味を存分に発揮している。コルトレーン派ではないテナーの新人は貴重な存在だ。
アーティスト:今津雅仁(ts)吉岡秀晃(p)沼上励(b)藤沢博延(ds)(1)(4)(7)村田浩(tp,flh)
収録曲:
耳に心地よく、聴き易く、難しいことをしない80~90年代のイージー・リスニング・ジャズ的な明確な方向性にこのグループの存在価値がある。この潔さが多くの冠トリオと違って安心して聴けるところでもある。
アーティスト:カレル・ボエリー(P) フランス・ホーヴァン(B) ロイ・ダッカス(DS)
収録曲:
ギル・エバンスの元で腕を磨いた新鋭。英国に因んだ曲が多いのは彼の出身国だから。7管編成というスモール・ビッグ・バンドのゴージャスな響きと清澄なクリスのアルトが絶妙なコントラストを描いている。
アーティスト:クリス・ハンター(AS) クリス・ボッティ(TP) コンラッド・ハーウィッグ(TB) ジョン・クラーク(HR) ジョー・デイリー(EUPH) アレックス・フォスター(FL,PICC,SS) ハワード・ジョンソン(BS-CL) ギル・ゴールドスタイン(P,SYN) チャック・ローブ(G) マイク・リッチモンド(B) アダム・ナスバウム(DS)
収録曲:
マンハッタン・ジャズ・クインテットをビッグ・バンド化した感じで、デビッド・マシューズの指揮とアレンジによるビッグ・バンドだ。本作はお馴染みの曲ばかりだが、新鮮味のあるアレンジで聴き応えがある。
アーティスト:ルー・ソロフ,ジョン・ファディス,ランディ・ブレッカー(TP) バーチ・ジョンソン,アービー・グリーン,キース・オークィン(TB) クリス・ハンター(AS) ジョージ・ヤング(TS,CL) デビッド・マシューズ(P) デイブ・ウェックル(DS) 他
収録曲:
ライブ・アンダー・ザ・スカイでのライブ録音。ビル・エバンスやスタンリー・タレンタインなど新旧様々なスタイルのテナー・マンと4管の大バトルを繰り広げる。ライブゆえの張り切ったプレイが聴きものだ。
アーティスト:マイケル・ブレッカー,ビル・エヴァンス,スタンリー・タレンタイン,アーニー・ワッツ(ts)ドン・グロルニック(p)鈴木良雄(b)アダム・ナスバウム(ds)
収録曲:
89年モントリオールに於けるヘイデンのライブは5本あり、いずれも名盤揃いだ。本作はリベレーション・ミュージック・オーケストラとしては唯一のライブ盤でもあり、溌剌とした演奏で一、二を争う名演だ。
アーティスト:チャーリー・ヘイデン(B)トム・ハレル,スタントン・デイヴィス(TP)レイ・アンダーソン(TB)シャロン・フリーマン(FRH)ジョー・デイリー(TUB)ケン・マッキンタイヤー(AS)アーニー・ワッツ,ジョー・ロヴァーノ(TS)ミック・グッドリック(G)ジェリ・アレン(P)ポール・モチアン(DS)
収録曲:
かつてのオーネット・コールマン5からの3人が集まり、オーネットとドン・チェリーの曲で構成され、さながら同窓会のように演奏を楽しんでいるのが魅力だ。でも内容は緊張と緩和を取り混ぜ、ハイレベルな名演だ。
アーティスト:チャーリー・ヘイデン(b)ドン・チェリー(tp)エド・ブラックウェル(ds)
収録曲:
チャールス・ミンガスの考えるビッグ・バンド・ジャズを鬼才ガンザー・シェラーが指揮するビッグ・バンドで、発展させたような演奏だ。マルサリスやブレッカーを始め新旧オールスターが顔を揃え一流のソロが聴ける。
アーティスト:ガンサー・シュラー指揮 ウイントン・マルサリス,ランディ・ブレッカー,ルー・ソロフ(tp)ジョン・ハンディ,ジェローム・リチャードソン(as)ジョージ・アダムス(ts)ローランド・ハナ,ジョン・ヒックス(p)ビクター・ルイス(ds)ジョン・アバクロンビー(g)他
収録曲:
ブランフォード・マルサリスと2テナーで、新旧テナー対決を聴かせてくれる。当時のロリンズは演奏時間が延びていたが、本作は適度な長さにとどめて、凝縮されたまとまりのよいシンプルな演奏ばかりで好感が持てる。
アーティスト:ソニー・ロリンズ,(1)(5)ブランフォード・マルサリス(TS) ジェローム・ハリス((1)(5)EL-B,(2)(3)(4)(6)(7)EL-G) (2)(4)(6)(7)ジャック・デジョネット,(1)(5)ジェフ・ワッツ(DS) マーク・ソスキン((2)(3)P,(4)(6)(7)SYN) (2)(3)(4)(6)(7)ボブ・クランショウ(EL-B) (4)(6)(7)クリフトン・アンダーソン(TB) (1)(5)トミー・フラナガン(P)
収録曲:
メリルとゲッツの30年ぶりの再会セッション。パリとニューヨークの録音でサイドメンの違いから微妙に雰囲気が違っているところも面白い。数多くの歌伴をこなしているゲッツだけに、ツボを押さえた助演が魅力だ。
アーティスト:ヘレン・メリル(VO) スタン・ゲッツ(TS) ヨアヒム・キューン,トリー・ジトー(P) ジャン=フランソワ・ジェニー=クラーク(B) ダニエル・ユメール(DS)
収録曲:
イージー・リスニングからフュージョンにかけての名プロデューサー、クリード・テイラーが組織したオール・スターによるフュージョン作品。とはいえモダンなアドリブ名手も参加しているので聴き応え充分だ。
アーティスト:ディジー・ガレスピー,アート・ファーマー(tp)フィル・ウッズ(as)ボブ・バーグ(ts,ss)ジョン・スコフィールド,ロベン・フォード(g)アンソニー・ジャクソン,チャーリー・ヘイデン(b)
収録曲:
前作『ナイチンゲール』の続編ともいうべき内容で、アメリカ人の琴線に触れる曲というか、心の友というような曲を集めたアメリカ讃歌だ。無骨だが豪快かつ悠々と歌うテナーがアメリカのおおらかさに通じるようだ。
アーティスト:ジョージ・アダムス(ts,fl,vo)ヒュー・ロウソン(p)セシル・マクビー(b)マーク・ジョンソン(ds)
収録曲:
マイルスの元で腕を挙げたトーマスがディジョネットのスペシャル・エディションに在籍中に録音した3枚目のリーダー作。メンバーに統一感が感じられないが、そこが混沌としたハードな世界を構築したともいえるだろう。
アーティスト:ゲイリー・トーマス(ts,fl,syn)ティム・マーフィー(p,syn)アンソニー・コックス(b)デニス・チェンバース(ds)(7)(9)グレッグ・オズビー(as,syn)(1)(3)(8)ジョン・スコフィールド,(6)(8)ミック・グッドリック(g)(4)(5)(7)ジェリ・アレン(p,syn)(1)(2)(4)(6)(7)(8)ナナ・ヴァスコンセロス(perc)
収録曲:
アレンはチャーリー・ヘイデンのリベレーション・ミュージック・オーケストラに加入して以降、その特異な才能が開花したといえるだろう。本作もこのオーケストラがあってこそ実現した彼女の理想のようなトリオだ。
アーティスト:ジェリ・アレン(p)チャーリー・ヘイデン(b)ポール・モチアン(ds)
収録曲:
久々にジャズに帰ってきたプレビンがジョー・パスとレイ・ブラウンのベテラン勢と共に往年の西海岸ジャズを蘇らせた。リラックスした中にもツボを心得たパスやブラウンの好サポートがプレビンを引き立てる。
アーティスト:アンドレ・プレヴィン(p)ジョー・パス(g)レイ・ブラウン(b)
収録曲:
日本生まれの冠トリオ「スーパー・ジャズ・トリオ」の『プリーズ・リクエスト・アゲイン』と同一内容。かつては名脇役と言われたが、晩年になると力強さやメロディアスなフレーズが増えてより円熟の妙味が増した。
アーティスト:トミー・フラナガン(P) ジョージ・ムラーツ(B) ケニー・ワシントン(DS)
収録曲:
01キャラバン
02ラメント
03セントルイス・ブルース
04ミーン・ストリーツ
05アイム・オールド・ファッションド
06ボセ・ア・ゴッソ
07ザット・タイアード・ルーティーン・コールド・ラブ
08グラッド・トゥ・ビー・アンハッピー
09レインチェック
10ウィロー・ウィーブ・フォー・ミー
キース・ギャレットのスタンダーズに対抗して、コリアが打ち出したコンセプトがエレクトリック・バンドと同一メンバーのこのバンド。どの曲でも豊富なアイデアを盛り込んで一癖も二癖もある演奏で飽きることがない。
アーティスト:チック・コリア(P) ジョン・パティトゥッチ(B) デイヴ・ウェックル(DS)
収録曲:
モントリオール・ジャズ・フェスティバルでのライブ。アレンのピアノは非和声的でフリー・ジャズの要素を含んだ非主流派のスタイルだ。この特異な才能をヘイデン~モチアンのリズム陣は見事にサポートしている。
アーティスト:チャーリー・ヘイデン(b)ジェリ・アレン(p)ポール・モチアン(ds)
収録曲:
ルバルカバは本作録音当時、まだ無名に近い存在で、彼を起用したヘイデンの目に狂いはなかった。早いパッセージをくり出し突っ走るルバルカバを、ヘイデン~モチアンのリズム陣は的確にサポートし盛り上げる。
アーティスト:チャーリー・ヘイデン(b)ゴンサロ・ルバルカバ(p)ポール・モチアン(ds)
収録曲: