20世紀ジャズ名盤の全て

チェイシン・ザ・バード/フィル・ウッズ -フィル・ウッズ

クリックすると新しいウィンドウで開きます
ファン多きジャズ・サックス奏者が97年にヴィーナス・レコードに残した快作。パーカーで知られるタイトル曲ほかを、気心の知れたビル・グッドウィンらとの息のあったインタープレイで聴かせる硬派なアルバム。
ノリのよいビ・バップの精神をチャーリー・パーカーから受け継いだフィル・ウッズ。今作もそのビ・バップを楽しみ、いきなり管楽器の音から始まって、最後まで勢いを落とさない。自作(4)(6)もかっこよく、それぞれのソロも元気がいい。
トラックリスト

01CHASIN’ THE BIRD
02ISRAEL
03EVERYTHING HAPPENS TO ME
04AUTUMN THIEVES
05CHERLIE’S WIG
06TRIBUTE TO BLUE
07CLINICOLOGY
演奏

フィル・ウッズ(AS) ブライアン・リンチ(TP) ビル・チャーラップ(P) スティーヴ・ギルモア(B) ビル・グッドウィン(DS)

ジェネシス&ジ・オープニング・オブ・ザ・ウェイ/スティーヴ・コールマン -1990年代

クリックすると新しいウィンドウで開きます

しばらく話題から遠ざかっていたコールマンが久々に発表した大作。それぞれのCDにタイトルがついているところから、本作は独立した2作をカップリングしたものと考えられる。相変わらずさまざまな黒人音楽を混入したサウンドが独特の味を出す。
トラックリスト

[Disc 1]〈ジェネシス〉
01DAY ONE
02DAY TOW
03DAY THREE
04DAY FOUR
05DAY FIVE
06DAY SIX
07DAY SEVEN
08AWARENESS
[Disc 2]〈ジ・オープニング・オブ・ザ・ウェイ〉
01LAW OF BALANCE
02PI
03FIRST CAUSE
04WHEEL OF NATURE
05RITE OF PASSAGE
06REGENERATION
07ORGANIC MOVEMENT
08THE LAW
09FORTITUDE AND CHAOS
10SETI 1
11POLAR SHIFT
12THIRD DYNASTY
演奏

スティーヴ・コールマン,グレッグ・オズビー(AS)ラヴィ・コルトレーン(TS,SS)デヴィッド・ギルモア(G)アンディ・ミルン(P)シーン・リックマン,ジーン・レイク(DS)ケニー・デイヴィス,レグ・ワシントン(B) 他

アンダーグラウンド/コートニー・パイン -1997年

ジャズらしくないジャズ。そんな言葉がよく似合う。ミクスチャーされたクールでまったく新しいジャズがここにある。デジタル感とアナログ感が絶妙に混じり合い、独自の世界が展開されている。ニコラス・ペイトンをはじめとする豪華ゲストも熱い演奏だ。

トラックリスト

  • 01イントロ-インヘイル
  • 02モダン・デイ・ジャズ
  • 03トライン・タイムス
  • 04ワンネス・オブ・マインド
  • 05インヴィジブル
  • 06ザ・ブック・オブ…
  • 07チルドレン・オブ・ザ・サン
  • 08ジ・イン・センス・ソング
  • 09シルヴァー・サーファー
  • 10アンダーグラウンド
  • 11アウトロ-エックスヘイル
  • 12セイヴ・ザ・チルドレン
  • 13チルドレン・オブ・ザ・サン(Jungle Mix/日本盤のみのボーナストラック)

演奏

コートニー・パイン(SAX,BS-CL,FL) ジェリーサ・アンダーソン(VO) ニコラス・ペイトン(TP) サイラス・チェスナット(P,OG) レジナルド・ヴィール(B) ジェフ・ワッツ(DS) 他

アメリカの祈り/マンハッタン・トリニティ+1 -ルイス・ナッシュ

「マンハッタン・トリニティ+1 / アメリカの祈り」の画像検索結果

ピアノのサイラス・チェスナットを中心とするグループの97年録音デビュー作。その後、このバンドはトリオになったが、本作にはアルト・サックスのアントニオ・ハートが加わっている。哀しみのジャズとでもいうのか、悲哀に満ちた曲を切々と演奏していて、心にしみる。

トラックリスト

01QUIET TEMPLE
02I HAVE A DREAM
03LAMENT
04PIANO SONATA NO.2 IN B-FLAT MAJOR OP.35
05GOD BLESS THE CHILD
06THE PRECHER
07CRY ME A RIVER
08BLUES FOR M.L.K.
09I WISH I KNEW HOW IT WOULD FEEL TO BE FREE

演奏

サイラス・チェスナット(P) ジョージ・ムラーツ(B) ルイス・ナッシュ(DS) アントニオ・ハート(AS)

 

ゴー・ストレート・アヘッド・アンド・メイク・ア・レフト/渡辺貞夫 -シンセサイザー

「渡辺貞夫 / ゴー・ストレート・アヘッド・アンド・メイク・ア・レフト」の画像検索結果

ヴァーヴへの移籍第1作で、かつて共演したことがあるバーナード・ライトとの共同プロデュース。9曲中6曲が自作。アフロ、フュージョン、バラード、4ビートと多彩な内容ながら、どれを聴いてもこの人と分かるあたりは、さすが個性的な音の持ち主。★

トラックリスト

01WALK AROUND THE CORNER
02MAJI
03NIGHTLY YOURS
04EPISODE
05FIRST FLIGHT (PLANET X)
06SWING ME A STRIDE
07NARD’S TIME
08HARAMBEE – MARAIKA
09I’M WITH YOU

演奏

渡辺貞夫(AS,SYN) バーナード・ライト(P,KEY) スティーヴン・ティール(B) マイク・フライス,ハッサン・フライス,チャーリー・ドレイトン(DS) スティーヴ・ソーントン(PERC)

追求~PURSUANCE コルトレーンに捧ぐ/ケニー・ギャレット -1990年代

クリックすると新しいウィンドウで開きます

人気アルトサックス奏者によるジョン・コルトレーン作品集。パット・メセニーを含むピアノレス・トリオがバックだ。ブレッカーの場合もそうだが、パットの全面参加がギャレットの音楽性を高次元へ誘っている。
トラックリスト

01カウントダウン
02イクイノックス
03リベリア
04ディア・ロード
05ロニーズ・ラメント
06アフター・ザ・レイン
07ライク・ソニー
08追求
09アラバマ
10ジャイアント・ステップス
11ラティーファ
12マイルス・モード
演奏

ケニー・ギャレット(AS) パット・メセニー(G) ロドニー・ウィテカー(B) ブライアン・ブレイド(DS)

アート・フォーラム/グレッグ・オズビー -1990年代

クリックすると新しいウィンドウで開きます

これまでラップやヒップホップの要素を積極的に取り入れてきたオズビーの新作は、これまでの路線とは一転して全編アコースティックなサウンド。といっても過去のジャズの焼き直しではなく、全編にわたってアグレッシヴなアプローチを披露している。

トラックリスト

01ミス・ディミーナ
02ムード・フォー・ソート
03アイ・ディドント・ノウ・アバウト・ユー
042ndボーン・トゥ・フリーダム
05ダイアレクティカル・インターチェンジ
06アート・フォーラム
07ドント・エクスプレイン
08ハーフ・ムーン・ステップ
09パーペチュイティ

演奏

グレッグ・オズビー(as,ss)ジェイムス・ウィリアムス,ダレル・グラント(p)ブライアン・キャロット(vib)ロニー・プラキシコ(b)ジェフ・ワッツ(ds)マーヴィン・スウェル(g)ロビン・ユーバンクス(tb)クリーヴ・ガイトン(fl,ts)アレックス・ハーデン(bcl)

フリーダム・イン・ザ・グルーブ/ジョシュア・レッドマン -1990年代

クリックすると新しいウィンドウで開きます

若手ジャズ・サックスの旗手が放つ充実のリーダー作。ギタリストを新たにメンバーに加えたことで、グループ・サウンドはより豊かになり、幅が拡がった。彼の音楽がさらなる飛躍へと向かう予感を感じさせ、聴きどころもタップリ。彼自身によるライナーも秀逸。
トラックリスト

01HIDE AND SEEK
02ONE SHINING SOUL
03STREAMS OF CONSCIOUSNESS
04WHEN THE SUN COMES DOWN
05HOME FRIES
06INVOCATION
07DARE I ASK?
08CAT BATTLES
09PANTOMIME
10CAN’T DANCE
11STROLLIN’
演奏

ジョシュア・レッドマン(TS,SS) 他

モナ・リザ/林栄一 -林栄一

クリックすると新しいウィンドウで開きます

高い評価を受けているアルトサックス奏者、林栄一のスタンダード集。ギタートリオをバックにして、ひたすら歌うことに集中した。山下洋輔がゲスト参加。幅広いジャズリスナーに林の素晴らしさを伝えている。

トラックリスト

01MONA LISA
02WALKING SHOES
03SOME OTHER SPRING
04IF YOU COULD SEE ME NOW
05ALL OF ME
06YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
07I REMEMBER YOU
08MY BLUE HEAVEN
09SOUTH OF THE BORDER
10I’M A FOOL TO WANT YOU
11IN A SENTIMENTAL MOOD
12LINE FOR LYONS
13TEA FOR TWO
14SMOKE GETS IN YOUR EYES
15WHAT IS THIS THING CALLED LOVE?

演奏

林栄一(AS) 加藤崇之(G) 是安則克(B) 外山明(DS) 山下洋輔(P)

カラーズ/オーネット・コールマン&ヨアヒム・キューン -1990年代

クリックすると新しいウィンドウで開きます

オーネットの真価はライヴの場で一層明快な形になって発揮される。そのことを実証しているのがキューンとデュオで演奏したこの作品だ。それにしても両者の一体感は素晴らしい。互いの持ち味を出し尽くす中で、ふたりのプレイが自然に解け合っている。
トラックリスト

01FAXING
02HOUSE OF STAINED GLASS
03REFILLS
04STORY WRITING
05THREE WAYS TO ONE
06PASSION CULTURES
07NIGHT PLANS
08CYBER CYBER
演奏

オーネット・コールマン(as,tp,vn)ヨアヒム・キューン(p)

パッショーネ/バルネ・ウイラン -1990年代

クリックすると新しいウィンドウで開きます

前作『ニューヨーク・ロマンス』に続く、“ロマンス三部作”の第2作。イタリアのエンリコ・ラヴァ(tp)を迎えた録音で、ラテン・ムードのある曲をメインに演奏している。(6)はパヴァロッティのレパートリー。バルネお得意の(8)は超スロー・テンポだ。

トラックリスト

01JITTERBAG WALTZ
02MY SHIP
03LINE FOR LYONS
04ESTATE
05VENETIAN RUMBA
06PASSIONE
07BEGONIA
08BESAME MUCHO
09BELLA CHAO
10I COVER THE WATERFRONT
11AL HERRAZ
演奏

バルネ・ウィラン(TS,AS,SS) エンリコ・ラヴァ(TP) アラン・ジャン=マリー(P) ジル・ナチュレル(B) フィリップ・リアラ(DS)

ア・ナイト・ウイズ・ストリングスVol.3~サダオ・プレイズ・パーカー/渡辺貞夫 -1990年代

「ア・ナイト・ストリングス3 イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー 渡辺貞夫」の画像検索結果

オーチャードにおけるウイズ・ストリングス・コンサート第3弾は、何とプレイズ・パーカー。そう、かの名盤「パーカー・ウイズ・ストリングス」への果敢なる挑戦である。ナベサダのプライドを賭けた音が光彩を放つ。

トラックリスト

1イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー
2ジャスト・フレンズ
3ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
4ローラ
5アウト・フォー・スモーク
6イージー・トゥ・ラヴ
7ザ・ジプシー
8サイクリング
9オールド・フォークス

演奏

渡辺貞夫(as) ラッセル・フェランテ(p) マーク・ジョンソン(b) ピーター・アースキン(ds)

ニューヨーク・ロマンス/バルネ・ウィラン・カルテット -1990年代

BARNEY WILEN / バルネ・ウィラン / Le Ca:New York Romance / ニューヨーク・ロマンス
バルネ・ウイラン27年ぶりのNY録音。もちろん場所がどこであろうがこのフランスの巨匠には関係ない。エッジの効いた、それでいてロマンチックなフレーズを、泉のごとく繰り出していく。初共演のバロンも好演。

トラックリスト

01NO PROBLEM
02CRY ME A RIVER
03BLUES WALK
04YOU’VE CHANGED
05YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO
06MACK THE KNIFE
07DON’T FENCE ME IN
08OLD DEVIL MOON
09I WILL SAY GOODBYE

演奏

バルネ・ウィラン(SS,TS,BRS) ケニー・バロン(P) アイラ・コールマン(B) ルイス・ナッシュ(DS)

マサダ1/ジョン/ ゾーン -ジョンゾーン

ゾーンが自らのルーツ、ユダヤ伝統のクレッツマー(クレズマー)の旋律を全面的に押し出し、思わぬ効果をあげた『マサダ』シリーズの第一弾が、この『マサダ1』だ。

物憂げなマイナー旋律が特徴のクレッツマー(クレズマー)。この旋律が、鋭利なゾーンのアルトサックスが、スピード感抜群のリズムセクションに支えられ水を得たように疾走する特に、1曲目の《ヤイール》など、アルトサックスとトランペットの微妙なズレを意図したアンサンブルと、旋律、そしてスピード感は、オーネットとドン・チェリーのアンサンブルを彷彿とさせるものがある。オーネットファンは、《ヤイール》を聴いただけでも、一気に『マサダ』の虜になるのではないだろうか。語弊があるかもしれないが、まるで「エスニック・オーネット」。そして、クレッツマーの旋律と、ゾーンのアルトの音色がここまで似合うとは。
さらに、ジャズとユダヤ旋律はこれほどまでに違和感なく溶け込むものだとは。新鮮な驚き、と同時によく考えれば、ベニー・グッドマンやハリー・ジェイムス、ジギー・エルマン、スタン・ゲッツにしろ、作曲家のガーシュイン、アーヴィング・バーリン、リチャード・ロジャースにしろ、歌手のペギー・リーにしろ、ジャズにはユダヤ系が多いことは周知の事実(イタリア移も多い)。

ジャズの出自は黒人なのだろうが、それが洗練形作られる過程には、多くのユダヤ系の作曲家、演奏家たちの手を経てきたので、ある意味、ジャズとユダヤの親和性が高いのは当然といえば当然なのかもしれない。この『マサダ1』のもうひとつのポイントは、デイヴ・ダグラスのトランペットだ。彼のトランペットが絶妙にゾーンを彩る影となり、ときには前面に出、濃いコントラストと、奥行きを演奏に与えることに成功している。ゾーン以下、カルテットのメンバーが一丸となって突進してゆく様は、攻撃性高く、どこまでも鋭い。あたかも、ずっと以前からゾーンはクレッツマーを演奏しつづけてきたミュージシャンかと錯覚してしまうほど、ユダヤ伝統音楽と、ゾーンの前衛色強い音楽性の親和性は高かったのだ。シリーズ全10作まで続き、さすがに全部を丹念に聞き通すのは、かなり精神的にも疲れる作業ではあるが、音楽的充実度、演奏の卓越さはどれをとっても甲乙付けがたい。

『vol.1』が出たときは、新鮮さを感じると同時に「なるほど!その手があったか!」と、あまりにゾーンのサウンドとクレズマーとの親和性に妙に納得したものだ。最初に聴くなら、まずは『vol.1』からの入門をオススメしたい。

– John Zorn

1.Jair
2.Bith Aneth
3.Tzofeh
4.Ashnah
5.Tahah
6.Kanah
7.Delin
8.Janohah
9.Zebdi
10.Idalah-Abal
11.Zelah

演奏者

John Zorn (as)
Dave Douglas (tp)
Greg Cohen (b)
Joey Baron (ds)

94/02/24

ライブ・ミッドウエスト・シャッフル/ボビー・ワトソン -1993年

ワトソンの魅力はバリバリ吹きまくるところにあると思うが、これはそういう彼の魅力がきっちりと捉えられたライブ・アルバム。テレル・スタッフォードとのフロント・コンビネーションも、パワフルでごきげんだ。

 

アーティスト:ボビー・ワトソン(as)テリル・スタッフォード(tp)エドワード・サイモン(p)エジイエット・エジイエット(b)ビクター・ルイス(ds)

 

収録曲:

01エクスキューズ・ミー・ミスター・ワトソン!
02ブルース・オブ・ホープ
03タイム・ウィル・テル
04ザ・キャッツ
05ウェルカム
06コンプレックス・ダイアログ
07ミラーズ (ウィ・オール・ニード)
08レディース
09ミッドウエスト・シャッフル
10アイル・ラヴ・ユー・オールウェイズ
11ヒーズ・モア・グッド・ザン・バッド
12フィンガー・ゲームズ
13メイベル・イズ・エイブル
14サイモン・セイズ

G.M.プロジェクト -1993年

ギャレット~モフェットの頭文字とともにジェネラル・ミュージックの意味も持つG.M.プロジェクトのデビュー作は、その名のとおりスタイルを超越したジャズが聴ける。それにしても、実にすごいメンバーである。

 

アーティスト:ケニー・ギャレット(as,ss)ジェリ・アレン(p)チャーネット・モフェット(b)チャールス・モフェット(ds)

 

収録曲:

01CHOO CHOO TRAIN
02APEX
03SING A SONG OF SONG
04HAPPY DREAM
05CALLING YOU
06TIP-TOEING
07INTRO TO YELLOW
08SAHRA’S SHORT STORY
09SUNBEAM
10CATHEDRAL

J.C.オン・ザ・セット/ジェームス・カーター -1993年

ジョシュアと並ぶサックスの逸材、カーターのリーダー・デビュー作。ものすごい技巧を駆使したフレーズをユーモアを交えて吹き散らす様は痛快そのもの。最近のジャズマンには珍しいヤバいムードも魅力だ。

 

アーティスト:ジェイムス・カーター(as,ts,bs)クレイグ・テイボーン(p)ジャリブ・シャヒド(b)タニ・タバル(ds)

 

収録曲:

01JC・オン・ザ・セット
02ベイビー・カール・ブルース
03ウォリード・アンド・ブルー
04ブルース・フォー・ア・ノウマディック・プリンセス
05キャラヴァン
06アワ・オブ・パーティング
07ルナティック
08ソフィスティケイテッド・レディ

3-Dライフスタイル/グレッグ・オズビー -1992年

ブルックリン派の若手の中で、いち早くラップにコミットしたのがオズビーだった。これはこの時点における彼の”ジャズとラップの最大公約数”を提示した作品。ジャズはストリート生まれだということを思い出させてくれる。

 

アーティスト:グレッグ・オズビー(sax,synth)ジェリ・アレン(p)ダレル・グラント(p)カサキーラ・ガイルソン(vo)他

 

収録曲:

01Mr.ガターマン
02ゴッド・マン・カムス
03レイズ
043-Dライフスタイルズ
05ハードコピー
06ストリートジャズ
07オナー・ジ・イグザンプル
08フロー・トゥ・ジ・アンダーカルチャー
09インテリジェント・マッドネス
10セロニアス
11Mr.ガターマン

ドント・ユー・ノウ・アイ・ケア/アントニオ・ハート -1992年

アルトのテナー化が進む中、ハートはアルトならではの’歌の表現’に重きを置いたプレイヤーだと思う。これはそんなハートの魅力が全編で発揮されたアルバム。③ではゲイリー・バーツとのバトルも繰り広げられる。

 

アーティスト:アントニオ・ハート(as)アーロン・グレイヴス(p)グレゴリー・ハッチンソン(ds)ロドニー・ウィテカー(b)ダーレン・バレット(tp)他

 

収録曲:

01ゼロ・グレイド・リライアンス
02ブラック・チルドレン
03アット・ザ・クローゼット・イン
04ドント・ユー・ノウ・アイ・ケア
05マンデラ・フリード
06ドゥ・ホワット・ユー・ウォント
07ジェシカズ・デイ
08ブラック&ゴールド
09フロム・アクロス・ジ・オーシャン

ナイト・ウィズ・ストリングス/渡辺貞夫 -1992年

今や恒例となった年末の渡辺貞夫オーチャード・ホール・コンサート。これはその第1回目の記録。ストリングスの豊饒な響きをバックに、歌心に満ちたナベサダ節が冴える。リズムはジョンソンにアースキンの強力チーム。

 

アーティスト:渡辺貞夫(AS) 野力奏一(P) マーク・ジョンソン(B) ピーター・アースキン(DS) 他

 

収録曲:

01I THOUGHT ABOUT YOU
02BEAUTIFUL LOVE
03THE CHRISTMAS SONG
04IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING
05TOKYO DATING
06STOLEN MOMENTS
07ECHO
08HERE THERE AND EVERYWHERE
09VIOLETS FOR YOUR FURS
10LOVE WALKED IN
11ONE FOR JOJO

インソムニア/トーマス・チェイピン -1992年

チェイピンは、現代最先端のジャズを演出する”ニッティング・ファクトリー”育ちのアルト奏者。本作からは、黒人とは別の角度から表現の可能性を模索する彼の探究心が聴こえてくる。早すぎた死が惜しまれる。

 

アーティスト:トーマス・チェイピン(as,fl)マリオ・パヴォーン(b)マイケル・サリン(ds)アル・ブライアント,フランク・ロンドン(tp)カーティス・フォルクス(tb)マーカス・ロジャス(チューバ)他

 

収録曲:

01パンテオン
02インソムニア
03イクアトリア
04トリオ1
05クーデタ
06トリオ2
07ゴルゴ・サム
08イオタ

ユニバーサル・ランゲージ/ジョー・ロバーノ -1992年

本国ではその実力と音楽性が高く評価されているのに、日本では人気がブレイクしないロバーノ。本作を聴くとその理由、つまり高い評価とブレイクしない人気の理由がわかる。真実の音はなかなか理解されないものなのだ。

 

アーティスト:ジョー・ロヴァーノ(sax,fl,perc)テイム・ヘイガンズ(tp)ケニー・ワーナー(p)スティーヴ・スワロウ,チャーリー・ヘイデン,スコット・リー(b)ジャック・ディジョネット(ds)

 

収録曲:

01ルナ・パーク
02スカルプチュア
03ジョシー&ロージー
04ディス・イズ・オールウェイズ
05ワーシップ
06クリーヴランド・サークル
07ザ・ドーン・オブ・タイム
08ロスト・ネイションズ
09ヒプノシス
10チェルシー・ランデヴー

アズ・ウィ・スピーク/ジェシー・デイビス -1992年

ジェシーはけっして器用なミュージシャンではないが、その音楽はいぶし銀の輝きを放つ。本作でもテラソン&パーカーというイケイケ・コンビのバックにもかかわらず、オーソドックスな歌心に満ちたプレイを聴かせる。

 

アーティスト:ジェシー・デイヴィス(as)ロバート・トロワーズ(tb)ジャッキー・テラソン(p)ピーター・バーンスタイン(g)ドゥウェイン・バーノ(b)レオン・パーカー(ds)

 

収録曲:

01ウェイク・アップ・コール
02ユー・アー・トゥー・ビューティフル
03アズ・ウィ・スピーク
04クァジモド
05ディア・ドゥルアン
06チューズ
07ヒプノティズム
08ラッシュ・ライフ
09リセッション・ブルース
10アイ・ノウ・ザット・ユー・ノウ

アンド・アイル・シング・ワンス・モア/クリストファー・ホリデイ -1992年

早熟のアルト奏者、ホリデイが、ストリングスと共演したアルバム。ファナティックな節回しはマクリーンに一脈通じるものがあるが、この人にはマクリーンにはない技術の完璧さもある。それが嫌味にならないのはなぜ?

 

アーティスト:クリストファー・ホリデイ(as)ケニー・ワーナー(p)ロン・サヴァージ(ds)スコット・コリー(b)アール・ガードナー(tp,flh)他

 

収録曲:

01ヒーローズ
02ケイト・ザ・ルームメイト
03サウンド・オブ・ミュージック
04ストーム
05ビヨンド・ザ・バレン・ランド
06チャント
07ネファティティ
08レット・ザ・ムーン・スタンド・スティル
09ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユー

アップフロント/デビッド・サンボーン -1991年

どす黒いファンク・ビートにのせてサンボーン節が舞い踊る超ゴキゲン盤。この突き上げるようなノリに腰の動かない人は、おそらくファンクとは縁のない人だ。この後数年、サンボーンの大ブレイクは続くことになる。

 

アーティスト:デヴィッド・サンボーン(AS,SS) マーカス・ミラー(B,KEY,G) スティーヴ・ジョーダン(DS) リッキー・ピーターソン(OG) ドン・アライアス(PERC) ウィリアム“スペースマン”ピーターソン(G) 他

 

収録曲:

01SNAKES
02BENNY
03CROSSFIRE
04FULL HOUSE
05SOUL SERENADE
06HEY
07BANG BANG
08ALCAZAR
09RAMBLIN’

裸のランチ/オーネット・コールマン -1991年

バロウズの原作をクローネンバーグが映画化し、そのサントラをオーネットが担当した…、となればこれは傑作以外の何ものでもない。トリオとロンドン・フィルのせめぎ合いが、映画以上の不気味な快楽をもたらす。

 

アーティスト:ハワード・ショア(comp)オーネット・コールマン(as)バール・フィリップス(b)ディナード・コールマン(ds)ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラ

 

収録曲:

01裸のランチ
02ハウザーとオブライエン/害虫駆除薬
03マグワンプ
04ムカデ
05ブラック・ミート
06シンパティコ/ミステリオーソ
07ファデラの集会
08インターゾーン組曲
09ウィリアム・テルごっこ
10ムジャハディン
11インターソング
12ベンウェイ医師
13クラーク・ノヴァの死
14バラッド/ジョーン
15クローケのオウム/真夜中の日の出
16真実はなく、すべてが許されて
17アネクシアへようこそ
18作家

プレゼント・テンス/ボビー・ワトソン -1991年

新伝承派の立役者、ボビー・ワトソンの移籍第1作。唖然とするようなテクニックがここでは着実に表現に結びついている。現代のストレート・アヘッドに直結するサウンド。

 

アーティスト:ボビー・ワトソン(as)ヴィクター・ルイス(ds)エドワード・サイモン(p)テレル・スタッフォード(tp)エシオット・オコン・エシオット(b)

 

収録曲:

01プレゼント・テンス
02ビーム・ミー・アップ
03モンク・ヒー・シー、モンク・ヒー・ドゥ
04アイ・ゴット・イット・バッド・アンド・ザット・エイント・グッド
05ザ・ミステリー・オブ・エボップ
06ヘイ・ナウ
07マイノリティ
08ブッシュ・ソング
09ラヴ・リメインズ
10デックス・メックス
11アット・ザ・クロスロード
12エピローグ1

ジャスティン・タイム/ジャスティン・ロビンソン -1991年

ボビー・ワトソンの秘蔵っ子、ロビンソンのデビュー作。新人離れした歌心たっぷりのブロウは師匠譲りか。脇を固めるメンバーの顔触れも、ロビンソンの実力の証左となるだろう。プロデュースもワトソンがつとめた。

 

アーティスト:ジャスティン・ロビンソン(as)ケニー・バロン,スティーヴン・スコット(p)ピーター・ワシントン(b)ルイス・ナッシュ(ds)エディ・ヘンダーソン(tp)ボビー・ワトソン,ゲイリー・ハーツ(as)他

 

収録曲:

01オード・フォー・アローン
02アット・ザ・ドロップ・オブ・ア・ハット
03カトリーズ
04クワイエット・アズ・イッツ・ケプト
05アドニル
06フォー・ゾーズ・フー・ノウ
07ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン
08ジンジャーブレッド・ボーイ

アナザー・ハンド/デビッド・サンボーン -1991年

フュージョン・サックスのスーパー・スターが、アンプラグドなサウンドに挑んだ意欲作。当時は賛否両論を呼んだが、今ではサンボーンのミュージシャンとしての志の高さを示した傑作アルバムとして認知されている。

 

アーティスト:デイヴィッド・サンボーン(AS) ビル・フリゼール(G,EL-G) アート・バロン(TB,BS-TB) レニー・ピケット(TS,CONTRA CL,EL-BS-CL) マーク・リボー(G,EL-G)ジョーイ・バロン,スティーヴ・ジョーダン,ジャック・デジョネット(DS)チャーリー・ヘイデン,グレッグ・コーエン(B)ドン・アライアス(PERC) レオン・ペンダーヴィス(OG) テリー・アダムス,マルグリュー・ミラー(P) アル・アンダーソン,デイヴ・トロンゾ(G)シド・ストロー(VO) マーカス・ミラー(BS-G)

 

収録曲:

01FIRST SONG
02MONICA JANE
03COME TO ME, NINA
04HOBBIES
05ANOTHER HAND
06JESUS
07WEIRD FROM ONE STEP BEYOND
08CEE
09MEDLEY; PRAYERS FOR CHARLIE FROM THE DEVIL AT FOUR O’CLOCK|THE LONELY FROM THE TWILIGHT ZONE
10DUKES & COUNTS

ゼア・ゴーズ・ザ・ネイバーフッド!/ゲイリー・バーツ -1990年

60~70年代のバーツはモーダルでスピリチュアルなプレイが特徴的だったが、80年代以降は次第に表現の質が柔らかくなってきた。そんな変化は本作にも聴ける。ストレート・アヘッド・スタイルにアルトの音が活きる。

 

アーティスト:ゲイリー・バーツ(as)ケニー・バロン(p)レイ・ドラモンド(b)ベン・リレイ(ds)

 

収録曲:

01RACISM
02ON A MISTY NIGHT
03LAURA
04TADD’S DELIGHT
05IMPRESSIONS
06I’VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE
07FLIGHT PATH

カテゴリ別

カテゴリー アーカイブ