20世紀ジャズ名盤の全て

ライブアットブルーノート東京 ミシェル ペトルチアーニ -ピアノ

1981年に頭角を現して99年に早世するまで、ミシェル・ペトルチアーニ(以下、ペト)は旺盛な演奏活動を続け短い生を謳歌して駆け抜けた。身長は1メートル足らず、4歳児並みのハンディをものともしない力強いタッチとドライヴ感には多くの人が仰天したにちがいない。ロイ・エルドリッジ(トランペット)やジョニー・グリフィン(テナー)と並び称すべき「小さな巨人」だった。個人的には、ヨーロッパ出身のピアニストはテテ・モントリュー、エンリコ・ピエラヌンツィ、それにペトの3人でいいかなと思っている。

初来日は1983年、ペトの演奏に触発されて再起したチャールズ・ロイド(テナー、フルート)率いるトリオの一員だった。1984年には「ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル・イン斑

尾」で、86年と88年には「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」で、90年代も確認できただけで3度は来日している。推薦盤はその最後となる1997年に「ブルーノート東京」で収録された。サイドメンはアンソニー・ジャクソン(エレベ)とスティーヴ・ガッド(ドラムス)だ。最初はフュージョン畑との顔合わせを訝しく思ったものだが、どうして、ペトの代表作にあげる

 

べき屈指の名ライヴになった。収録曲はマイルスの《ソー・ホワット》を除いて彼自身のオリジナルで占められている。

【収録曲】
1. Training 2. September Second 3. Home 4. Little Peace in C for U 5. Love Letter 6. Cantabile 7. Colors 8. So What

【演奏者】
Michel Petrucciani (p), Anthony Jackson (el-b), Steve Gadd (ds).

【録音】
Recorded at Blue Note Tokyo, on November 10-15, 1997.

【リリース情報】
1999 CD Trio in Tokyo/Michel Petrucciani-Steve Gadd-Anthony Jackson (Fr-Dreyfus)
1999 CD Trio in Tokyo/Michel Petrucciani-Steve Gadd-Anthony Jackson (US-Dreyfus)
1999 CD Trio in Tokyo/Michel Petrucciani-Steve Gadd-Anthony Jackson (Jp-Dreyfus)
2009 CD Trio in Tokyo/Michel Petrucciani-Steve Gadd-Anthony Jackson (Fr-Dreyfus)

 

 

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